上写真=広島の攻撃陣に立ちはだかったブローダーセン。J1最少失点を誇る堅守を最後尾で支えた(写真◎石倉利英)
■2025年4月12日 J1リーグ第10節(@Eピース:観衆26,135人)
広島 0-1 岡山
得点:(岡)佐藤龍之介
「勝ちに値する試合だったと思う」
取材エリアに姿を見せると、流ちょうな日本語を交えてコメント。「前半は互角の試合だったと思う。僕たちにチャンスがあって、広島もチャンスがあったけど、すごいチャンスはあまりなかった」と語り、「後半に相手からは、いろいろなボールがボックス内に多く入ってくるような状況。逆にウチはカウンターを効果的に出せて、1点を取ることができた。最終的に自分たちはしっかり守ることができて、勝ちに値する試合だったと思う」と胸を張った。
エディオンピースウイング広島の大歓声の中で「コミュニケーションはちょっと難しかった」という。後半に先制した後は攻め込まれる時間が長かったものの、69分のFWジャーメイン良のシュートを鋭い反応で防ぐなど、多くの好セーブを披露。前節までの9試合でJ1最少の5失点という堅守は最後まで崩れず、「私は経験があるし、僕たちのセンターバックの選手も経験がある。特に真ん中の(DF田上)大地。彼が冷静にプレーできたことが若い選手に影響を与えたと思うし、みんな、いつもどおりの仕事ができた」と評した。
今季がJ1初挑戦の岡山は、前節までホームでは4勝2分けと強さを見せる一方、アウェーでは3戦全敗と苦しんでいた。記念すべき史上初のダービーマッチでアウェー初勝利、連勝も初めてで、ファジレッドの守護神は「最高過ぎるね!」と感無量の表情。「特別な雰囲気の中で、すごいスタジアム、もしかしたら日本で一番きれいなスタジアム。ファジアーノ岡山がここでプレーできることに感謝しています。中国ダービーでの勝利は、すご過ぎる!」と声をはずませていた。
取材・写真◎石倉利英