上写真=染野唯月にジャン・クルードが襲いかかる。ともにゴールは生まれず(写真◎J.LEAGUE)
■2025年4月5日 J1第9節(観衆24,170人/@日産ス)
横浜FM 0-0 東京V

「一番疲労感のある連戦」
中2日のゲームで、横浜F・マリノスの絶対的エース、アンデルソン・ロペスとチャンスメーカーのヤン・マテウスがベンチ外。一方で前節で戻ってきた喜田拓也がリーグ戦では今季初先発。東京ヴェルディは好調の山見大登をベンチに控えさせて、先発は開幕戦以来となる福田湧矢を起用した。
横浜FMは前線で起点を作れず、外国人選手の不在を強く感じさせるゲーム展開になった。右サイドの井上健太の突破力にかけるようなボールの動かし方になり、そこは東京Vの左ウイングバックの荒井悠汰と3バックの左の谷口栄斗がしっかりと見張っていた。
東京Vは21分、右サイドから染野唯月の完璧なクロスから中央で木村勇大がヘッドでたたき込んだものの、オフサイド。こちらもこのシーン以外は決定機を作り出すことができず、ともにミスとファウルと我慢が折り重なるような流れだった。
慎重な前半から後半に入ってオープンな展開に移り、東京Vが59分に右の染野からの折り返しに木村が突っ込むがボールに当てすぎて右へ、その後に入った山見大登が75分に左からカットインして放ったシュートはポストへ。横浜FMもエウベルを70分に投入した3分後に、右から差した井上のパスをエウベルが落とし、喜田が左足で狙うがわずかに左に切れた。
結局、最後までスコアは動かずに、0-0のまま試合は終了。どちらも消化不良を抱えたままピッチを去った。
「中2日で、この前の試合はナイターで今日は昼間なので、一番疲労感のある連戦でした」
東京Vの城福浩監督も嘆き節。その中でも相手を上回るだけの選手層を積み上げていく課題を口にしていた。