上写真=遠野大弥(中央)が仲間から祝福を受ける。左足できれいにコースを突いた(写真◎J.LEAGUE)
■2025年3月16日 J1第6節(観衆23,169人/@日産ス)
横浜FM 2-0 G大阪
得点:(横)遠野大弥、植中朝日

G大阪のチャンスは多かったが…
キックオフからピッチを彩ったのは、ガンバ大阪の「全方位攻撃」だ。
右サイドでも左サイドでも中央でも、手前からでも奥からでも、積み上げてきたコンビネーションを相手陣内で駆使して、あらゆるエリアで攻めていった。9分に倉田秋が左からカットインして放ったシュートや、13分に満田誠の左からの折り返しにイッサム・ジェバリが狙ったフィニッシュ、カウンター気味に満田が右の山下諒也に送って放ったシュートなど、見せ場をたくさん作った。
G大阪がスコアを動かすのは時間の問題と思われたが、その逆だった。20分、横浜F・マリノスに鮮やかな一発が出た。
右サイドでボールを拾って攻撃に出ると、ヤン・マテウスが中央へ、左サイドハーフの遠野大弥が受けるとそのままネタ・ラヴィの前に出てペナルティーリアに入る直前に左足でシュート、これがきれいにゴール右下に滑り込んで、ホームチームが貴重なチャンスを生かしてみせた。
試合の趨勢はその後も変わらず、後半もG大阪がきれいに攻めて横浜FMが少ないチャンスをうかがう展開になった。宇佐美貴史や移籍後初出場となったデニス・ヒュメットらも投入して攻撃の層の厚さも見せた。だが、またも前半と同じような結末になる。
75分、相手陣内に入ったところで遠野のパスを受けた植中朝日が胸で押し出し、右足で前に出して、ペナルティーエリアに入る手前から左足でフィニッシュ、左上のバーに当たって下に落ちる鮮烈なゴールで加点した。
このまま首尾よく無失点で乗り切った横浜FMが、ようやくリーグ戦で今季初勝利。G大阪の連勝は2で止まった。