上写真=14日、開幕戦を翌日に控え、取材に応じた長友佑都(写真◎サッカーマガジン)
楽しみで仕方がない
「しっかりトレーニングできて、コミュニケーションが上がってきているのを実感しているから楽しみで仕方がない」
練習を終え、取材に応じた長友佑都の第一声。松橋力蔵新監督のもとで迎える新シーズンに胸を踊らせていた。
「結局はサイドの攻防かなと思っていて、やっぱり中はしっかり固めてくると思いますし、サイドでどういう風に仕掛けたり、崩せるかがやっぱり鍵になるんじゃないかなと。自分も(試合に)出れば、そこでしっかりとこじ開けられるように仕掛けていきたいと思います」
開幕戦は敵地で昇格組の横浜FCと対戦する。長友はサイド攻略がポイントになると言い切った。
それはつまり、自身のプレーでFC東京を勝利に導きたいという意欲の表れと受け取っていいだろう。
「去年も開幕のセレッソ(大阪)戦はすごく良くて、今でも思い出します。それまで僕は代表に選ばれてなくてずっと離れていたんですけど、森保(一)さんが見に来てて、その試合を見てもう1回呼びたいと思ってくれたみたいで、そのぐらいのインパクトを残したい。やっぱり代表選手だなと思わせるような活躍をしないと、ワールドカップという自分の夢にも繋がっていかないから」
昨年9月に始まった北中米W杯・アジア最終予選において、長友はメンバーに選ばれ続けている。だが、ここまでのところ、出場機会はない。
「僕は代表を応援するために代表に行っているわけじゃないし、モチベーターとして行っているわけでもない。選手としてそこに食い込んで、ワールドカップでピッチに立ってチームに貢献するっていうことが僕の全て。そのためにはやっぱりこの1年が大事。代表に相応しいプレーをしたい。『おっさんはいらない』と言ってる人たち、僕のことを批判する人たちさえも、選手としても色んな意味で『あいつはやっぱり必要だな』と言わせたい」
代表の厳しさを誰よりも知る長友は、代表で活躍するためにも所属クラブのプレーが重要であることを知っている。
準備はしっかり整えた。プロ18年目のシーズンが、いよいよ幕を開けるーー。