サンフレッチェ広島MF松本泰志が8月25日の明治安田J1リーグ第28節・柏レイソル戦で勝利に貢献する働きを見せた。攻守両面で持ち味を発揮し、鋭い動きで2点目のオウンゴールも誘発。首位との勝ち点差も縮まったが、今後も一戦必勝で臨んでいく思いを語っている。

上写真=2点目のオウンゴールを誘発するなど勝利に貢献した松本泰。好調のチームを引っ張っている(写真◎J.LEAGUE)

■2024年8月25日 J1リーグ第28節(@Eピース:観衆25,296人)
広島 2-0 柏
 得点:(広)中野就斗、オウンゴール

「そこまで喜べなかった」

 1994年以来、30年ぶりとなるリーグ戦6連勝。クラブ記録に並んだ一戦を「前半の入りは相手のペースでしたけど、その後はしっかり(ボールを)握りながら、良い戦いができたんじゃないかと思う」と振り返った。
 
 2シャドーの一角で前半から攻守に躍動した。31分にはMF新井直人が右サイドから中央のMF満田誠に斜めのパスを送ると、3人目の動きで反応し、エリア内に走り込んで満田のフリックから決定機。柏GK松本健太より先に右足で触ったシュートはDFにクリアされたものの、好連係で決定機を生み出した。
 
 1-0とリードして迎えた65分には、MF東俊希とDF佐々木翔とのダイレクトパスの交換で左サイドを破り、グラウンダーのクロスを送って相手DFのクリアミスによるオウンゴールを誘発。「GKとDFの間に速いボールを流し込もうとしたら、うまい具合に相手に当たった」と語り、報道陣の「自分の得点だとアピールしなかったけど」との問いには「ちょっと恥ずかしかったので、そこまで喜べなかったです」と笑った。

 6連勝の起点となった第23節・アビスパ福岡戦は控えからの交代出場だったが、第24節からは先発出場を続け、持ち味の運動量などを生かして2位につける広島を支えている。この日、首位のFC町田ゼルビアが引き分けて勝ち点差は2に縮まったが、「順位は気にせず、目の前の試合に勝つことを意識していく」と強調。YBCルヴァンカップ、天皇杯も含めて今季3冠が視野に入るチームで、さらなる貢献を期している。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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