7月14日の明治安田J1リーグ第23節で、サンフレッチェ広島とアビスパ福岡が対戦した。両チームがチャンスを生かせず一進一退の攻防が続いたが、後半に広島が先制点を奪い、そのまま1-0で勝利。前半に失点する前節までの守備の課題を克服し、4試合ぶりの勝利を完封で飾った。

上写真=広島が福岡に完封勝利。ホームでは3試合ぶりの勝ち点3となった(写真◎J.LEAGUE)

■2024年7月14日 J1リーグ第23節(@Eピース:観衆24,766人)
広島 1-0 福岡
 得点:(広)大橋祐紀

後半の先制点を守り切る

 試合開始が近づくにつれて激しくなり、キックオフと同時に土砂降りとなった雨は10分ほどで小降りに。パススピードが上がりやすいピッチコンディションでの一戦は、どちらもボール奪取後の攻撃への切り替えでミスが多く、なかなかゴール前のチャンスにつながらない。

 それでも時間の経過とともに両チームとも良い形を作り始め、37分には広島がFKをゴール前に送り、DF中野がヘッドで折り返したボールをFW大橋が右足ボレーで合わせたが、上に外れる。福岡も41分にFW紺野が右サイドからドリブルで突破してセンタリング、エリア内中央でFW佐藤が右足で合わせたが、広島GK大迫が左足でセーブした。

 スコアレスで迎えた後半、福岡は54分に紺野のセンタリングを佐藤がヘッドで合わせるも、わずかに左へ。広島は前半同様、ボール奪取後のプレー精度が上がらずにいたが、60分に均衡を破る。左サイドでパスを受けたFW満田がファーサイドに送ったセンタリングを、大橋がヘッドで合わせてネットを揺らした。

 福岡は終盤、前半から多くのチャンスを生み出していた紺野のドリブル突破で同点を 目指す。しかし83分に自らの突破で得たCKを紺野が蹴り、FWザヘディがヘッドで合わせたが枠を捉えず。広島は全体の運動量が落ちて苦しい展開となり、追加点のチャンスも生かせなかったが、何とか1点を守り切った。

 広島は前節まで3試合連続で前半に先制点を奪われていたが、無失点に抑えてリーグ戦4試合ぶりの勝利。ミヒャエル・スキッベ監督は「後半にパフォーマンスが上がったことはよかった。前半は本当に良くなかった」と振り返り、「これまで、このスタジアムで良い試合をしながら負けたことが何回かあった。今日はあまり良い試合ではなかったけれど、勝つことができた。そういう試合を見せられて本当によかった」と勝利の価値を強調していた。

取材◎石倉利英

▼出場メンバー
・広島:GK大迫敬介、DF中野就斗、荒木隼人、佐々木翔、MF新井直人、塩谷司(90+5分:青山敏弘)、中島洋太朗(HT:松本泰志)、東俊希、FW満田誠(66分:マルコス・ジュニオール)、大橋祐紀、FWピエロス・ソティリウ(24分:ドウグラス・ヴィエイラ)

・福岡:GK村上昌謙、DF小田逸稀、亀川諒史、宮大樹、森山公弥(87分:鶴野怜樹)、岩崎悠人、MF松岡大起、前寛之、FW紺野和也、佐藤凌我(71分:シャハブ・ザヘディ)、重見柾斗(71分:北島祐二)


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