上写真=最後まで攻め合った東京V対新潟は2−2の引き分けで決着した(写真◎J.LEAGUE)
■2024年3月16日 J1第4節(観衆17,055人/@味スタ)
東京V 2-2 新潟
得点:(東)山田楓喜、翁長聖
(新)谷口海斗、長倉幹樹
勝てば2位だった新潟、初勝利を逃した東京V
東京Vは今季2点目となる山田の直接FK、新潟は左CKから谷口海が決めた打点の高いヘディングによって、前半1点ずつを取り合った。立ち上がりから20分過ぎたあたりまでは東京Vが前向きの守備からチャンスを生み出し、ペースをつかむ。セカンドボールを拾い、連続攻撃を実践。縦パスから一気に加速する攻めで新潟ゴールを脅かした。
しかし、新潟のゴールを守るGK小島が再三の好守でチームを救う。小島のビッグセーブがなければ、東京Vがリードを広げ、1−1で後半に折り返すことはできなかっただろう。
東京Vは後半開始から山越に代えて宮原、齋藤に代えて翁長を投入。今季初勝利に向けて積極的に動いた。対する新潟はメンバー交代はせずにリスタート。だが、互いにネットは揺らせず、60分を過ぎるまでは、フィニッシュゾーンに至る前にボールをロストし、攻守が入れ替わる展開が続いた。
67分、新潟も3枚替えでスコアを動かしにかかる。高木に代えて太田、松田に代えて長谷川、そして谷口海に代えて長倉をピッチに送った。
果たして、この交代がゴールを引き寄せる。
新潟の右サイドハーフ、小見が敵陣でビルドアップを阻止せんと、谷口栄の前を塞ぐと、東京Vの左CBはバックパスを選択。しかし、パスが弱く、林には届かず。代わって入ったばかりのFW長倉がダッシュでボールをカット。そのまま持ち込んでシュートを叩き込んだ。
ミスから失点して新潟に逆転を許した東京Vは食野、山見をピッチに送ってゴールを目指した。そしてーー。
東京Vが敗色濃厚と思われた時間帯。試合終了間際の90分だった。大きな展開で右にボールを動かすと、宮原がゴール前にクロスを供給。走り込んだ見木が触ってファーサイドまで流れたところに、翁長が待っていた。フリーで左足を合わせ、同点に追いついた。
試合は2−2の引き分けで決着。勝ち点を等しく分け合うことになったが、勝てば2位浮上だった新潟にとっては悔しい結末だろう。そして東京Vも土壇場で追いついたとはいえ、今季初勝利を目指して臨んでいただけに悔しさの残る結果となった。