浦和レッズは21日、マチェイ・スコルジャ監督が2023シーズンを持って退任すると発表した。スコルジャ監督は今季就任し、6月にACLに優勝したものの、リーグ戦、天皇杯で優勝を逃し、ルヴァンカップも決勝で敗れていた。

上写真=1シーズン限りで退任することになったマチェイ・スコルジャ監督(写真◎J .LEAGUE)

クラブは慰留も実らず

 手腕を高く評価されていたスコルジャ監督だが、今季限りで浦和を退団することになった。

「今シーズンをもって、浦和レッズの監督を退任することを決断しました。浦和レッズという素晴らしい場所を去ることは、私にとっても非常に辛い決断ですが、私の人生において仕事と家族の優先順位を変えるべき時だと感じ、こうした決断を下しました。
 決断にあたっては、クラブと多くの時間をかけて話し合いを重ねてきました。シーズンを通じて私に寄り添い続け、そしてこの決断を尊重してくれた土田SD(スポーツダイレクター)や西野TD(テクニカルダイレクター)にはこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。
 浦和レッズというクラブは、素晴らしい人たちによって形作られています。選手、チームスタッフ、クラブスタッフ、そしてファン・サポーターのみなさんが、特別なおもいをもって関わっているクラブです。
私はこの素晴らしいクラブに、大きなリスペクトを抱いています。
 私の将来の目標は、再び監督として浦和レッズに戻ってくることです。リカルド(・ロドリゲス)前監督から引き継いだバトンを次の監督に渡すことになりますが、浦和レッズは素晴らしいクラブであり、素晴らしいスタッフや選手、そして情熱的なファン・サポーターがいます。これからも素晴らしい結果を残していけると思っていますし、浦和レッズの未来は明るいものになると確信しています。
 まだ、シーズンは終わっていません。だから今は、さよならは言いません。幾つもの大事な試合が残っていますし、闘いは続きます。
 決意をもってJリーグ3位を死守し、ACL、クラブワールドカップと、最後まで一緒に闘いましょう」(スコルジャ監督)

 土田尚史スポーツダイレクターによれば、「来季も続投」がクラブの総意だったものの、スコルジャ監督の退団の意思は固く、「それは叶わなかった」という。いずれにせよ、前任のリカルド・ロドリゲス監督時代の含め、短いサイクルでの監督交代は継続した積み上げを難しくする。次期監督の選考も含め、アジア王者の称号を冠するクラブの強化策が注目される。


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