上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの岩政大樹監督(写真◎Getty Images)
「個の強さをより警戒しなければいけない」
天皇杯に続き、YBCルヴァンカップからも敗退し、タイトル獲得へ残された戦いはJ1リーグ戦のみとなった。前節時点で首位との勝ち点差は「9」。残り8試合での逆転に向けて、ただひたすらに勝利を重ねていくしかない状況だ。9月16日には第27節C大阪戦が待ち受ける。まずは、6位の鹿島よりも上の4位につける相手をホームで破り、勝ち点3を獲得したいところだ。
「(お互いに)チームの成績みたいなものは、今年、似たようなチーム同士かなと思います。5月、6月、7月と徐々に上がってきて、8月でさらに上位陣に食い込んできてというところで、シーズンを追うごとにチームが固まってきたという印象が、僕たちにもありますけれど、彼ら(C大阪)にもあるなと。そのなかで、今年獲ってきた外国籍選手たちを中心としたチームに固まってきた印象があるので、個の強さをより警戒しなければいけません」
15日にオンライン取材に応じた岩政大樹監督は、そのようにC大阪の印象を話す。10日のルヴァンカップ準々決勝第2戦ではスペインのクラブから復帰した柴崎岳も存在感を放ち、シーズン終盤戦に大きな戦力が加わったことを示した。従来のメンバーと新戦力の柴崎を融合させ、Jの頂点へまい進したい。
「僕たちが戦っているのはリーグ戦なので、1試合で勝負が決まることはなくて、34試合で決まります。今は自分たちが成長して、シーズン後半に勝ち切れるチームになろうと取り組んでいる、道の途中だと思っています。そのなかで強い相手との対戦が続いていく。さらにホームの試合なので、一つのタイトルを失った後に、さらにその意気込みだったり、今自分たちが取り組んでいること、成長しているところだったりを見せて、サポーターの方たちともう一度タイトルに向けて勢いを出したい試合になります。まずは自分たちがプレーで、姿勢で見せて、そして、またカシマスタジアムの一体感を呼び起こして、良い試合をしたいと思っています」
岩政監督率いる鹿島がC大阪戦での勝利と、逆転でのリーグタイトルを懸けた戦いに挑む。