上写真=ヴァンフォーレ甲府から移籍加入した須貝英大(写真◎Getty Images)
「自分の成長にもつながる」
新たに深紅のユニフォームを身にまとう須貝英大が、鹿嶋の地に降り立った。
山梨県で生まれ育ち、浜松開誠館高校(静岡県)、明治大学(東京都)を経て、2021年に故郷のクラブである甲府に加入(2020年はJFA・Jリーグ特別指定選手)。年を追うごとにチームの主力へと成長していき、今季はキャプテンを務めていた。昨季は天皇杯を制し、今季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得していたが、アジアでの挑戦を前に、「伝統あるアントラーズのために、自分の力を最大限に発揮し、強い覚悟を持って戦います」と国内最多タイトルホルダーでもある鹿島での戦いを選択した。
「伝統ある鹿島アントラーズからオファーをいただいて、素直にうれしさを感じていました。鹿島のスタイルだったり、鹿島が目指すものが自分の考えやプレースタイルにすごくマッチしているとも思い、日本でも高いレベルにあるチームで挑戦することで自分の成長にもつながると考え、強い覚悟を持って決めました」
7月26日に鹿島に合流し、この日は筑波大学との練習試合にも出場。それからオンライン取材に応じ、そのように移籍の理由を明かした。鹿島で身に着けるナンバーは「16」。これまでにアウグストや山本脩斗(現湘南)、小田逸稀(現福岡)といったサイドバックの選手が着けてきた背番号でもある。
「とにかくタイトル獲得に向けて、その原動力になれるように自分はやるだけです。簡単にスタメンを取れるようなチームではないし、本気でやらないと、この伝統あるチームでスタメンを取ることはなかなか簡単なことではない。とにかく強い覚悟を持って、スタメンで活躍できるように、しっかりやっていきたいと思います」
タイトル獲得を渇望する鹿島に加わったサイドバックが、並々ならぬ覚悟と決意を胸に新たな戦いに挑む。