上写真=先制ゴールを記録した横浜FMの西村拓真(写真◎J.LEAGUE)
G大阪はアグレッシブな姿勢を見せたが…
首位・神戸がアウェーで柏と引き分け、3位名古屋は広島に勝利。2位横浜FMにとってはきっちり勝ち点3を積みたい試合だった。
敵地ながら序盤からボールを握り、押し気味に試合を進めた横浜FMは37分に先制ゴールを手にする。右CKの場面で永戸が蹴ったインスイングのボールに半田と競り合いながら飛び込んだ西村がヘッド。鋭いシュートをネットに突き刺した。
後半も横浜FMは素早くボールを動かし、追加点を狙ってプレーした。だが、1点を追うG大阪も積極的に前に出て、激しいボールの争奪戦を挑んで攻めの糸口を探る。すると59分、倉田へのファウルでこの日2枚目のイエローカードを受けた横浜FMの右サイドバック松原が退場に。横浜FMは1点リードしているものの、一人少ない状態で残り30分以上の時間を戦うことになった。
ガ然勢いを増したG大阪はゴールを目指してますます攻め気を強めたが、横浜FMも警戒を怠らず、全員で守る意識を示す。そして攻めに転じればスペースに走り、数的不利を感じさせないプレーを見せた。試合が終盤に来てもヒートアップする中、勝負を決めるゴールを奪ったのは横浜FMだった。79分、ボックス手前右で得たFKの場面。永戸の左足から放たれた無回転のボールはGK東口が伸ばす手を避けるようにゴール左に吸い込まれた。
敵地で数的不利を強いられていた横浜FMにとっては勝利に近づく希望の1点となり、G大阪にとっては勝利が遠のく絶望的なゴール。試合はそのまま横浜FMの2−0で決着した。
横浜FMは連勝を飾り、2位をキープ。一方、G大阪は25年ぶりに泥沼の5連敗を喫するとなり、最下位を脱することはできなかった。次戦、横浜FMは9位福岡とホームで、G大阪は13位新潟と敵地で対戦する。
▼出場メンバー
・G大阪:GK東口順昭、DF半田陸、福岡将太、佐藤瑶大、黒川圭介、MFダワン、ネタ・ラヴィ(82分:山本悠樹)、石毛秀樹(74分:福田湧矢)、FWファン・アラーノ(82分:鈴木武蔵)、イッサム・ジェバリ、倉田秋(74分:宇佐美貴史)
・横浜FM:GK飯倉大樹、DF松原健、畠中槙之輔、エドゥアルド、永戸勝也、MF喜田拓也、渡辺皓太(90分:吉尾海夏)、西村拓真(74分:藤田譲瑠チマ)、FWヤン・マテウス(63分:上島拓巳)、アンデルソン・ロペス(90分:水沼宏太)、エウベル(74分:マルコス・ジュニオール)