明治安田生命J1リーグ第32節は10月8日に全9試合が行われた。今節で優勝の可能性があった横浜F・マリノスだが、ガンバ大阪に敗れてお預け。そのG大阪を始め、下位チームの奮闘が目立ち、残留争いもますます激化してきた。

上写真=優勝決定の可能性があった横浜FMはG大阪に敗れて、残り3試合にかける(写真◎J.LEAGUE)

福岡、湘南、神戸も貴重な勝利

 J1も第32節を迎えて、各クラブともラストスパートだ。首位の横浜F・マリノスが勝ち、2位の川崎フロンターレが引き分け以下であれば、横浜FMの3年ぶりの優勝が決まる状況だったが、今節はお預けとなった。

 横浜FMはガンバ大阪と対戦。降格圏脱出を図るG大阪が開始早々の8分にファン・アラーノが決めたゴールで幕開けとなった。詳しくはマッチリポートに譲るが、1点を追って横浜FMが攻撃を仕掛け、G大阪がしのぐ展開に。次のゴールもG大阪に生まれて、79分にパトリックがリードを広げて最後までこのままスコアを動かさせなかった。セットプレーからの2発で、横浜FMに今季ホームゲーム初黒星をつきつけた。

 川崎Fは清水エスパルスとのシーソーゲームを制した。28分に遠野大弥のミドルシュートで先制すると、清水は49分に白崎凌兵、57分にカルリーニョス・ジュニオが連続ゴールを決めて後半の早いうちに逆転した。しかし、3連覇へ負けられない川崎Fが76分に山村和也、78分に小林悠と2分で一気に再逆転に成功、横浜FMに勝ち点5差と一歩迫って、望みをつないだ。

 これでG大阪が自動降格圏の17位から16位に浮上し、代わって清水が17位へ。しかし、消化試合数は清水が1試合少なく、予断は許さない。また、ヴィッセル神戸に0-4で敗れた3位のサンフレッチェ広島は、優勝の可能性がなくなった。

 このほか、下位チームの奮闘が目立った1日になった。アビスパ福岡は北海道コンサドーレ札幌とのアウェーゲームに臨み、12分に先制を許す苦しい立ち上がり。しかし、後半に入って75分に宮大樹が右CKから豪快なヘッドで決めると、直後の77分にはフアンマ・デルガドが鮮やかなドリブル突破から流し込んで、一気に逆転に成功。札幌の逆襲を抑え込んで、逃げきった。これで福岡は15位に浮上した。

 湘南ベルマーレも快勝だ。FC東京とのアウェーゲームで、0-0で進む緊迫の展開の中、均衡を破ったのが阿部浩之。78分に鮮やかなミドルシュートを決めて、先制ゴールを奪った。するとその4分後には右サイドの相手陣内中ほどでボールを奪った町野修斗が、右サイドを抜けてからゴールへと一人で持ち込んで、そのまま蹴り込む追加点。一気に突き放して、貴重な勝ち点3を手にした。

画像: 福岡は宮大樹の豪快ヘッドなどで、札幌とのアウェーゲームに鮮やかな逆転勝利で15位へ(写真◎J.LEAGUE)

福岡は宮大樹の豪快ヘッドなどで、札幌とのアウェーゲームに鮮やかな逆転勝利で15位へ(写真◎J.LEAGUE)

画像: 湘南はFC東京とのアウェーゲームで、後半の2ゴールで勝利(写真◎J.LEAGUE)

湘南はFC東京とのアウェーゲームで、後半の2ゴールで勝利(写真◎J.LEAGUE)

J1第32節の結果

■10月8日
札幌 1-2 福岡
得点:(札)青木亮太(福)宮大樹、フアンマ・デルガド

川崎F 3-2 清水
得点:(川)遠野大弥、山村和也、小林悠(清)白崎凌兵、カルリーニョス・ジュニオ

横浜FM 0-2 G大阪
得点:(G)ファン・アラーノ、パトリック

磐田 3-3 鹿島
得点:(磐)鈴木雄斗、金子翔太、杉本健勇(鹿)樋口雄太、エレケ、エヴェラウド

京都 1-1 名古屋
得点:(京)井上黎生人(名)藤井陽也

神戸 4-0 広島
得点:(神)菊池流帆、小林祐希、酒井高徳、汰木康也

浦和 2-1 鳥栖
得点:(浦)キャスパー・ユンカー、小泉佳穂(鳥)宮代大聖

FC東京 0-2 湘南
得点:(湘) 阿部浩之、町野修斗

柏 0-0 C大阪


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