残り5試合のラストスパートを迎える明治安田生命J1リーグ。首位の横浜F・マリノスを勝ち点5差で追う川崎フロンターレにあって、中盤の要のジョアン・シミッチは落ち着いている。自身のJ1通算100試合目となる北海道コンサドーレ札幌戦も、いつも通り臨んで勝つだけだ。

上写真=ジョアン・シミッチはアンカーとして仲間を攻撃に専念させる(写真◎J.LEAGUE)

「現状に満足せず、もっと」

 首位の横浜F・マリノスとは勝ち点5差。川崎フロンターレが3連覇を果たすには、少なくとも残り5試合にすべて勝つしかない。

「特にヒヤヒヤした気持ちや余計な緊張感はないですね」

 ジョアン・シミッチはこのシビアな戦いにも、落ち着き払っている。ピッチの上で見せる振る舞いと同じように。

「私たちはシーズンの最初からすべての試合に勝利を収めて優勝するという目標を持ってきて、タイトル争いはそこから始まっています。まだ可能性はありますから、1試合1試合を戦ういいモチベーションになっています」

 ラスト5の最初は10月1日、アウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦。マンツーマンをベースにした守備と鋭いサイド攻撃には気をつけなければならない。

「札幌の守備は特徴的で、一人ひとりマンツーマンのような形でピッチで常にマークについてきます。実際に対戦して理解していますし、自分たちがそこをはがして自分たちのリズムでサッカーができるようにトレーニングしてきました」

 札幌のペトロヴィッチ監督が中盤の要となるシミッチに対して誰をマーク役に指名するのかは、この試合を占う大きなポイントになりそうだ。

 シミッチにとっては、出場すればJ1リーグで100試合目となる。

「今季で日本で4年目となりますが、Jリーグで試合に出場させてもらっていることをうれしく思います。フロンターレという素晴らしいクラブで100試合を迎えることができるのは幸せで、現状に満足せず、もっとゲーム数を増やしていければと思います。自分ができることを精一杯やっていきたい」

 百戦錬磨の証明を、逆転3連覇へつながる白星で。


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