JリーグYBCルヴァンカップはホーム・アンド・アウェー方式の準決勝で、9月21日に第1戦を迎えた。浦和レッズはセレッソ大阪に1-1で引き分けたがアウェーゴールを手にし、サンフレッチェ広島はアビスパ福岡から3つのアウェーゴールを奪い、ともに敵地に乗り込んだチームが優位に立つ結果に。第2戦は25日に行われる。

上写真=川村拓夢の2ゴールなどで広島が3-2で逃げきって第2戦へ(写真◎J.LEAGUE)

C大阪は準々決勝第1戦と同じ1-1に

 昨年の準決勝と同カードとなった、セレッソ大阪と浦和レッズとの顔合わせ。そのときはC大阪が1勝1分けで勝ち抜いたから、C大阪は前回の再現を、浦和はリベンジを誓う戦いだ。

 試合は早々に動いた。開始2分、奥埜博亮の縦パスを相手ボランチの背中側のスペースで受けた上門知樹が、相手DFが寄せてこないのを見ると右足を強振、ゴールまで20メートル以上の距離からドライブショットを放って、ゴール右に突き刺した。C大阪があっという間に先制だ。

 反撃する浦和は後半早々に同点にする。53分、左からの折り返しに小泉佳穂がスルーして伊藤敦樹がシュート、GK清水圭介にセーブされたものの、こぼれ球を小泉が押し込んで、アウェーゴールを奪って試合を振り出しに戻した。

 ともにもう1点を狙いにいったが、このまま1-1で試合終了。昨年のこのカードでは、浦和が第1戦でホームで1-1で引き分けて、続く第2戦にアウェーで0-1で敗れているが、今回はまずアウェーで引き分けたから、その逆パターンに持ち込めるか。C大阪は川崎フロンターレと対戦した準々決勝でもホームで1-1で引き分けたあと、アウェーでアディショナルタイムに2-2として勝ち抜いており、2年連続決勝進出に十分に可能性を残している。

広島はなんとか逃げきり

 もう1試合は、アビスパ福岡とサンフレッチェ広島の対戦。アウェーの広島が逃げきった。

 22分、広島がゴール前に送ったボールに対して福岡のドウグラス・グローリがクリアしきれず、GK村上昌謙が前に出る直前に川村拓夢が走り込んで先にヘッドで押し込んで、まず先制した。1点のリードで後半に入ると、後半に一気にたたみかけた。49分、野津田岳人の右からのFKに塩谷司がヘッドで合わせてリードを広げると、その6分後には左から崩して最後はまたも川村が突き刺して、3-0と優位になって試合を進めた。

 福岡はこの直後に57分にルキアンを投入、先発していたジョン・マリ、フアンマ・デルガド、ジョルディ・クルークスと外国籍選手を前線に配して得点を狙った。すると72分、ルキアンが右を抜けてラストパス、フアンマがGK大迫敬介が飛び出してきたところを浮かせて無人のゴールに流し込み、1点を返した。さらに90+4分には、右サイドからの田邉草民のクロスに逆サイドでフアンマが再び決めて、ついに1点差に。これで2-3としながらも敗れてタイムアップを迎えたが、「後半」となる第2戦にチャンスを残した格好だ。

ルヴァンカップ準決勝第1戦の結果

■9月21日
C大阪 1-1 浦和
得点:(C)上門知樹(浦)小泉佳穂

福岡 2-3 広島
得点:(福)フアンマ・デルガド2(広)川村拓夢2、塩谷司

■プライムステージ日程
▼準決勝
第2戦=9月25日(日)
浦和レッズ対セレッソ大阪 17時 埼玉
サンフレッチェ広島対アビスパ福岡 17時 Eスタ

▼決勝:10月22日(土)
準決勝の勝者 13時5分 国立

■プライムステージ概要
●準々決勝、準決勝(ホーム・アンド・アウェー方式)
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。2試合の勝利数が多いチームが勝ち抜き。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
(1)2試合の得失点差
(2)アウェーゴール数
(3)第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦
   ※延長戦ではアウェーゴールルールは適用されない
(4)PK方式
  (各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)

●決勝
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行う。それでも勝敗が決しない場合はPK方式によって決定する。
(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)


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