明治安田生命J1リーグ第25節では、8月13日のFC東京対セレッソ大阪、川崎フロンターレ対京都サンガF.C.、横浜F・マリノス対湘南ベルマーレの3試合が台風8号の影響で中止になった。残る6試合が13日、14日に行われ、5位の鹿島アントラーズが岩政大樹新監督の初戦で勝って、再び2位へと浮上している。

上写真=鹿島は開始10分で先制し、鈴木優磨と岩政大樹新監督が抱き合う(写真◎J.LEAGUE)

柏は逆転負けで3位に後退

 台風8号の影響で3試合が中止を余儀なくされたJ1第25節。首位の横浜F・マリノス、3位のセレッソ大阪、4位の川崎フロンターレの試合が中止になったが、2位の柏レイソルは14日に6位のサンフレッチェ広島を迎える上位対決。抜きつ抜かれつのシーソーゲームになった。

 先制したのはアウェーの広島。右からの野津田岳人のFKにナッシム・ベンカリファがヘッドでたたき込んで、わずか4分でリードを奪った。しかし柏も黙っておらず、相手陣内に押し込んでおいて最後は小屋松知哉と武藤雄樹で中央をこじ開けて、武藤がきれいにゴール右に流し込んだ。この勢いを駆って、後半開始早々の47分には右からの川口尚紀のセンタリングが幸運なオウンゴールを誘って逆転に成功した。今度は広島の番。61分に左から崩して最後は松本泰志がきれいにミドルシュートを蹴り込んで、うれしいJ1初ゴールで同点に追いついた。その6分後、決着をつけたのは広島だった。右から藤井智也がカットイン、クロスを送ってヘッドで突っ込んだドウグラス・ヴィエイラは触れなかったが、そのままゴール左に飛び込んだ。

 これで柏は3位に後退したが、代わって2位に浮上したのは鹿島アントラーズ。レネ・ヴァイラー監督との契約を解除して岩政大樹新監督を起用、その初陣でなんとしても勝ちたかった。アビスパ福岡を迎えたホームゲームでその思いがプレーに表れて、2-0で勝利を収めた。開始間もない10分、ペナルティーエリア右から鈴木優磨が思い切り右足を振ったシュートが相手に当たってゴールに飛び込む先制ゴール。その後はお互いにチャンスを迎えながらゴールが生まれなかったが、90+3分にエヴェラウドがカウンターから決めて、勝負を決めた。

 残留をめぐる争いでは、ヴィッセル神戸が北海道コンサドーレ札幌を2-0で下して、4試合ぶりの勝利で最下位を脱出。浦和に0-6と大敗した磐田が最下位となり、試合翌日の14日には伊藤彰監督を解任している。試合前の時点で17位のガンバ大阪が15位の清水エスパルスを迎えた一戦では、清水が2-0と快勝して暫定ながら12位まで順位を上げている。

画像: 柏対広島の上位対決は、松本泰志のJ1初ゴールなどで広島がシーソーゲームを制した(写真◎J.LEAGUE)

柏対広島の上位対決は、松本泰志のJ1初ゴールなどで広島がシーソーゲームを制した(写真◎J.LEAGUE)

画像: 神戸は汰木康也の2ゴールでアウェーで2-0の快勝。最下位を脱出した(写真◎J.LEAGUE)

神戸は汰木康也の2ゴールでアウェーで2-0の快勝。最下位を脱出した(写真◎J.LEAGUE)

J1第25節の結果

■8月13日
札幌 0-2 神戸
得点:(神)汰木康也2

磐田 0-6 浦和
得点:(浦)ダヴィド・モーベルグ2、小泉佳穂2、伊藤敦樹、キャスパー・ユンカー

■8月14日
鹿島 2-0 福岡
得点:(鹿)オウンゴール、エヴェラウド

柏 2-3 広島
得点:(柏)武藤雄樹、オウンゴール(広)ナッシム・ベンカリファ、松本泰志、藤井智也

G大阪 0-2 清水
得点:(清)ベンジャミン・コロリ、カルリーニョス・ジュニオ

鳥栖 0-0 名古屋

※FC東京対C大阪、川崎F対京都、横浜FM対湘南は中止。代替日は未定


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