鹿島アントラーズは8月8日、岩政大樹コーチが新監督に就任することを発表した。前日に双方合意の上でレネ・ヴァイラー監督と契約を解除していて、若き新監督の下で立て直しを図ることになった。

上写真=岩政大樹監督は今季序盤で代行として指揮を執っていた(写真◎J.LEAGUE)

「鹿島が鹿島であるために」

 鹿島アントラーズが監督交代に踏み切り、契約解除に至ったレネ・ヴァイラー監督の後任には、コーチを務めていた岩政大樹氏が就任することになった。

 岩政監督は今季、ヴァイラー前監督が入国する前のリーグ戦4試合、カップ戦1試合で代行として指揮を執っていて、リーグ戦では3勝1敗、カップ戦では1敗だった。緊急就任となった今回、クラブを通じて決意を表明している。

「鹿島アントラーズの監督という仕事は、確かに私の心に志していた未来でしたが、まさかこれほど早くとは想像もしていませんでした。不安や恐れがないかと言ったら、それは嘘になります。ただ、今この状況で、自分にしかできないことがあるとも感じています。そして何より、うちの誇れる選手たち、サポーター、そしてクラブを救いたい。輝かせたい。そう心が傾いたら、悩むことは何も無くなりました。アントラーズは勝たなければならないクラブです。今年も残るすべての試合に勝ち、タイトル獲得を全力で目指していきます。同時に、今鹿島に求められているのは”新しい鹿島”を創り上げることです。そのために、伝統ある『これまでの鹿島』を正しく定義し、新しい時代の『これからの鹿島』を選手たちと一緒に、そして皆さんと一緒に、手探りで見つけ出していきたいと思っています。鹿島が鹿島であるために。カシマがカシマであるために」

 クラブOBに再建を託すことになった小泉文明社長は、SNSで自らの思いを発信。「新監督に岩政コーチが就任することとなりました。クラブとして岩政新監督を支え、鹿島アントラーズのアップデートをして行きたいと思ってます。また今後の方針等についても、freaks(※編集部注=ファンクラブ会報誌)やメディアを通じてファン、サポーターのみなさまにご説明出来ればと思っています」と明かしている。

岩政大樹(いわまさ・だいき)
■生年月日:1982年1月30日
■出身:山口県
■選手歴:周東FC-大島JSC-岩国高校-東京学芸大学-鹿島アントラーズ(2004)-ポリス・テロFC(2014・タイ)-ファジアーノ岡山(2015~16)-東京ユナイテッド(2017~18=選手兼コーチ)
■公式戦通算成績:(Jリーグ在籍時)
J1リーグ通算:290試合35得点
J2リーグ通算:82試合10得点
リーグカップ通算:49試合4得点
天皇杯通算:28試合4得点(鹿島では27試合4得点)
AFCチャンピオンズリーグ通算:28試合2得点
■代表歴:日本代表 8試合0得点
・日本代表(2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会)
・U-22日本代表、ユニバーシアード代表
■指導歴
2017 東京ユナイテッド選手兼コーチ、東京大学ア式蹴球部コーチ
2021 上武大学監督
2022 鹿島アントラーズトップチームコーチ


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