上写真=福岡が新型コロナウイルス感染症の影響でエントリーできず(写真◎J.LEAGUE)
3日間で12人の関係者が陽性に
8月6日のアビスパ福岡対ガンバ大阪戦は中止(延期)の決定が下された。
福岡では新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受けたトップチームの選手・スタッフが続けて確認され、8月に入ってからは1日に5人、2日に4人、3日に3人と計12人が陽性となっていた。これによって、試合にエントリーが可能な人数が規定の13人以上に満たないことが4日夕刻に明らかとなり、その後Jリーグによる開催可否判定会議において、Jリーグ規約第62条に基づきチェアマンにて試合の中止を決定した。
代替日については決定次第、発表されることとなる。この試合のチケットの扱いについても同様で、両クラブとも「お手元のチケットは取り扱い決定まで大切に保管してください」と呼びかけている。
新型コロナウイルス感染症を巡っては、Jリーグの多くのクラブで関係者が陽性診断を受けたことを相次いで発表している。7月30日のJ1第23節では川崎フロンターレがベンチメンバーが2人足りなく5人のみがエントリー、うち3人がGKとなったことが驚きを持って迎えられた。8月3日のルヴァンカップ準々決勝第1戦、ヴィッセル神戸対福岡では、福岡の控えメンバーがさらに少ない4人で、うちGKが2人、その一人、山ノ井拓己が90+4分にフィールドプレーヤーとして登場したことも話題となった。
〈適用条項〉
■『2022明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項』(抜粋)
第13条〔エントリー〕(3) 3、5、(4)
(3) 各試合にエントリーできる選手およびチームスタッフは、第8条の定めに従い届け出られた 選手およびチームスタッフであって、以下の各号の要件(ただし、チームスタッフのうち、 ドクターについては第1号、第6号および第7号の規定を適用しない)を含む本実施要項、Jリーグ規約その他一切の関連規程(協会の規程を含む)に定める全ての要件を満たす者に限られるものとする。かかる要件を満たさない選手およびチームスタッフがエントリーされた場合であっても、それらの者は、試合に出場しまたはベンチ入りすることはできない。
3 いわゆる濃厚接触者の認定、入国制限地域からの入国等により、公的機関から自宅待機等の指示を受けている状態でないこと
5 第30条に定めるスタジアムへの到着時刻までにスタジアムに到着できることが合理的に明らかであること
(4) 双方のチームは、各試合において、トップチーム登録、第2種トップ可および特別指定選手合計13名以上の選手(ただし、ゴールキーパー登録の選手が必ず1名含まれているものとする)をエントリーしなければならないものとする。チームスタッフについてはエントリー必須人数の下限を設けない。なお、選手については 18 名、チームスタッフについては7名を1チームあたりのエントリー可能者の上限人数とする。
■『Jリーグ規約』(抜粋)
第62条〔試合の中止の決定〕 (2)2
2 リーグ戦実施要項第13条第4項に定めるエントリー下限人数を満たさないチームがあることが明らかであるとチェアマンが判断したとき(以下、本号に基づき中止された試合を 「エントリー人数未充足試合」といい、エントリー下限人数を満たさないチームを「エントリー人数未充足チーム」という)。なお、本号の判断においては新型コロナウイルス感染症の影響によりエントリー下限人数を満たせなかった場合を含むものとする。