7月2日、明治安田生命J1リーグ第19節が各地で開催された。前節終了時点で首位に横浜F・マリノスは清水エスパルスに快勝。2位・鹿島アントラーズも柏レイソルを下し、勝ち点3を積み上げた。一方、3位の川崎フロンターレはセレッソ大阪に競り負け、順位は変わらなかったものの、ジュビロ磐田を破ったサンフレッチェ広島に1ポイント差に詰められることになった。

上写真=1勝目を挙げた国立競技場でJ1通算500勝を達成した横浜FM(写真◎J.LEAGUE)

次節、17位清水と18位神戸が激突

 首位を快走する横浜FMは、アウェーゲームながら国立競技場でその攻撃力を満天下に示した。清水のクラブ創設30周年の記念試合だったが、アウェーチームが主役を演じた。レオ・セオラのハットトリックを含む5ゴールをを挙げて清水を粉砕。J1通算500勝目を飾り、首位をがっちりキープした。

 2位鹿島はアウェーで柏と対戦。キム・ミンテのゴールで前半終了間際に先制するも、武藤雄樹に決められて一時は同点に追いつかれた。しかし、82分にエヴェラウドがPKを決め切り、勝ち越しに成功。上田綺世の海外移籍が決まり、得点力の低下が心配されたが、チーム一丸となった戦いぶりを披露し、勝負強さも発揮した。

 上位陣の中では川崎Fのみが足踏みすることになった。敵地で臨んだC大阪との試合で谷口彰悟がCKからヘッドを叩き込み、幸先よく先制したものの、後半にC大阪の反撃を抑え切れず、59分に舩木翔、そして後半のアディショナルタイムにジェアン・パトリッキに決め切られて、万事休す。横浜FM、鹿島との差が開くことになった。

 トップ3に肉薄するのが広島だ。週中の未消化試合(15節分)でG大阪に敗れたが、18節の磐田戦は3-0で快勝。荒木隼人、佐々木翔、そして森島司と効率よくゴールを刻んで見事な完封勝利を飾った。6日行われる次節はいよいよ首位横浜FMと対戦。ともに勢いのあるチーム同士、注目の一戦となりそうだ。

 下位グループに大きな順位変動はなかったが、名古屋とスコアレスドローを演じた湘南が15位に浮上。一方で広島に完敗した磐田が16位、横浜FMに敗れた清水が17位、そして神戸は武藤嘉紀の2発で鳥栖を下したものの、依然として最下位に留まることになった。ただ、神戸の勝ち点は14で、17位の清水の勝ち点は17と、その差はわずか3ポイント。得失点差はともに「-9」で並んでおり、次節は両チームの直接対決となる。結果次第で順位が入れ替わる可能性がある。

画像: 団結力を示して勝利をつかんだ鹿島がしっかり2位をキープ(写真◎J.LEAGUE)

団結力を示して勝利をつかんだ鹿島がしっかり2位をキープ(写真◎J.LEAGUE)

第19節結果

▼7月2日
・FC東京 2-2 福岡
 得点:(F)レアンドロ、紺野和也
    (福)ルキアン、フアンマ・デルガド

・柏 1-2 鹿島
得点:(柏)武藤雄樹 
    (鹿)キム・ミンテ、エヴェラウド

・広島 3-0 磐田
 得点:(広)荒木隼人、佐々木翔、森島司

・京都 2-1 札幌
 得点:(京)ピーター・ウタカ、宮吉拓実
    (札)菅大輝

・清水 3-5 横浜FM
 得点:(清)神谷優太、チアゴ・サンタナ、片山瑛一
    (横)西村拓真、レオ・セアラ3、宮市亮

・G大阪 1-1 浦和
 得点:(G)齊藤未月
    (浦)アレクサンダー・ショルツ

・C大阪 2-1 川崎F
 得点:(C)舩木翔、ジェアン・パトリッキ
    (川)谷口彰悟

・湘南 0-0 名古屋

・鳥栖 0-2 神戸
 得点:(神)武藤嘉紀2


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