上写真=吉田孝行監督が神戸で3度目の監督に就任。写真は2019年(写真◎J.LEAGUE)
「きっと実りあるシーズンにできることを確信」とロティーナ前監督
最下位に沈んだままのヴィッセル神戸で、今季4人目の監督(暫定を含む)が就任した。吉田孝行新監督は、神戸ではおなじみで、これで2017年8月~2018年9月、2019年4月~6月に続いて、3度目の監督就任となる。
4月8日に就任したばかりだったミゲル・アンヘル・ロティーナ監督とは6月28日付で契約解除したことも発表された。ヘッドコーチのイヴァン・パランコも同様。これで今年の神戸はJ1では3月19日の第5節までの7試合(前倒し開催分含む)で三浦淳宏、第6節と第7節の2試合でリュイス・プラナグマが暫定で指揮を執り、第8節から9試合はロティーナがチームを率いて2勝1分け6敗だった。
吉田監督は2020年からはV・ファーレン長崎に移り、ヘッドコーチや監督を歴任、今年神戸に復帰していた。
「今シーズンより大好きなヴィッセル神戸に戻り、チーム強化に努めてまいりましたが、クラブは非常に苦しい状況にあります。このような状況でもスタジアムへ足を運び素晴らしい雰囲気を作って応援してくれるファン、サポーターの皆様の期待に応えられていないことを非常に申し訳なく感じております。この厳しい現実を打破するべく私のことを信頼し、このような機会を与えてくれるクラブの力になるため、監督を引き受けさせていただきました。苦しい中だからこそ、サポーターやスポンサーの皆様をはじめヴィッセル神戸に関わる全ての方々と一致団結して、この難局に立ち向かうことが必要だと考えております。ヴィッセルファミリーのために、全力で働きます」
クラブを通じて、厳しい現状からはい上がる決意を明かしている。
また、ロティーナ前監督はサポーターにメッセージを届けている。
「ヴィッセル神戸に関わる皆様にお別れの挨拶をしたいです。まず、三木谷会長と強化部へ、私を信頼してこの偉大なクラブの歴史に加わるチャンスをいただけたことを感謝したいです。
また、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、マネージャー、そしてクラブの職員のすべての方の努力とサポートに心からお礼を言いたいです。
サポーターの皆さん、私と家族に愛情を持って接してくださりありがとうございました。皆さんの応援はクラブにとってとても重要なものです。これからも引き続きクラブへの応援、サポートよろしくお願いいたします。
最後に、プロフェッショナルな姿勢で多大な努力をしてくれた選手たち全員に感謝したいです。
この姿勢で努力を続けることが、きっと結果につながっていくと信じています。
チームの悪い流れを変えることができず、順位表で上にいくお手伝いができなかったことを申し訳なく思っています。ただ、チームはまだ4つの大会で戦っており、まだまだ素晴らしいシーズンにする時間は十分残っています。クラブ、選手、サポーターがともに団結して戦い続けることができれば、きっと実りあるシーズンにできることを確信しています。
改めて、これまでどうもありがとうございました」
ヴィッセル神戸トップチーム体制
監督=吉田孝行 ※新任
コーチ=菅原 智、北本久仁衛
GKコーチ=アレックス
ヤングプレイヤーデベロップメントコーチ=リュイス
分析コーチ=吉村俊希
フィジカルコーチ=トニ・ヒル・プエルト、山崎 亨
コンディショニングコーチ=梅木 暁
吉田孝行監督プロフィール
■生年月日:1977年3月14日(45歳)
■出身地:兵庫県川西市
■選手歴:横浜フリューゲルス('95-'98)→横浜F・マリノス('99.-'00.6)→大分トリニータ('00.6~'05)→横浜F・マリノス('06-'07)→ヴィッセル神戸('08-'13)
■ヴィッセル神戸在籍歴:選手2008年~2013年/スタッフ 2014年~2019年、2022年~
■指導歴:
2015年:ヴィッセル神戸 アシスタントコーチ
2016年~2017年:ヴィッセル神戸 ヘッドコーチ
2017年8月~2018年:ヴィッセル神戸 監督
2019年:ヴィッセル神戸 監督
2020年~2021年:V・ファーレン長崎 アシスタントコーチ
2021年:V・ファーレン長崎 監督
2021年5月~2021年12月:V・ファーレン長崎 アシスタントコーチ