上写真=大阪ダービーは3-1でセレッソが快勝した(写真◎J.LEAGUE)
上位陣はそろって足踏み
上位陣はそろって足踏みすることになった。首位川崎Fは敵地でサガン鳥栖と対戦。中2日の試合というこもあったか、動きがやや重く球際の争いや運動量で相手に上回られる。鳥栖の機動力が際立つ中、終盤には谷口彰悟が退場。結局ゴールが生まれず、ドロー決着となった。
2位鹿島もアウェーで浦和レッズと対戦。開始6分にアトゥール・カイキがネットを揺らしたものの、前半終了間際にPKをアレクサンダー・ショルツに決められ、同点とされた。その後、素早い切り替えからゴールに迫ったが、勝ち越し点は挙げられず。1-1で引き分けた。一方、浦和はこの結果、J1記録に並ぶ7戦連続ドローとなった。次戦のセレッソ大阪戦で勝ち切れない流れを断ち切れるか。
3位横浜FMはベスト電器スタジアムに乗り込み、福岡と対戦した。リーグ最多得点を誇るチームが、最少失点を誇るチームとの試合に臨むことになったが、勝利をつかんだのはソリッドな守備という持ち味を示した福岡だった。ポゼッションでは大きく下回ることになったが、よく走り球際で戦って横浜FMの攻撃を完封。攻めてはジョルディ・クルークスが限られたチャンスにきっちり決めてウノゼロの勝利を実現。勝ち点3を積み上げた。
今節、大きな注目を集めた一戦が、大阪ダービーだろう。セレッソ大阪のホームで行われた今回の試合で先制点を挙げたのはガンバ大阪の方だった。山見大登のゴールで前半はG大阪がリード。しかし後半、C大阪がアダム・タガート、奥埜博亮のゴールで逆転に成功。終了間際に再び奥埜が加点し、3-1でホームチームが快勝した。
まだ試合終了前、同点に追いつく可能性も残されていた88分には、G大阪に『異変』が起こった。左サイドでスローインを投げようとした昌子源が前線に向かって何かを叫ぶ。すると、レアンドロ・ペレイラが反応し、詰め寄って怒りの表情を見せた。三浦弦太やウェリントン・シウバが割って入り、収める形となったが、チームはその後、さらに1失点する結果に。内輪揉めとも取れる出来事に、後味の悪さが残った。
前節終了時点で17位と18位の神戸と湘南の対戦は裏天王山として注目されたが、ホームの湘南が勝利。町野修斗が勝利を導く2ゴールを挙げた。2-0となってから神戸も菊池流帆のゴールでにじり寄り、終了間際にはアンドレス・イニエスタの直接FKからネットを揺らしたが、VARの結果、ボールが武藤嘉紀の手に当たったとしてゴールは取り消しに。2-1で勝ち切った湘南が17位に浮上し、敗れた神戸が再び最下位に転落した。
J1第14節の結果
▼5月21日
・広島 3-1 京都
得点:(広)満田誠、ジュニオール・サントス、ナッシム・ベン・カリファ
(京)武富孝介
・清水 1-2 名古屋
得点:(清)チアゴ・サンタナ
(名)酒井宣福、相馬勇紀
・C大阪 3-1 G大阪
得点:(C)アダム・タガート、奥埜博亮2
(G)山見大登
・FC東京 0-0 柏
・湘南 2-1 神戸
得点:(湘)町野修斗2
(神)菊池流帆
・浦和 1-1 鹿島
得点:(浦)アレクサンダー・ショルツ
(鹿)アルトゥール・カイキ
・鳥栖 0-0 川崎F
・福岡 1-0 横浜FM
得点:(福)ジョルディ・クルークス
▼5月22日
・磐田 1-2 札幌
得点:(磐)山本義道
(札)深井一希、駒井善成