上写真=今季リーグ戦ホーム初勝利に向けて前日練習を消化したジェアン・パトリッキ(写真◎CEREZO OSAKA)
「出場したら、時間が少なくてもベストを尽くす」
今季サンタ・クララ(ポルトガル)からの完全移籍で加入したブラジル国籍のJ・パトリッキは、新型コロナウイルス感染症による入国制限の影響で開幕後の3月に来日。4月2日の明治安田生命J1リーグ第6節・川崎フロンターレ戦でJデビューを果たすと、5月3日の前節まで6試合連続で交代出場している。
サガン鳥栖とアウェーで対戦した前節は、スピードに乗ったドリブルで左サイドを突破してセンタリングを送ると、FWブルーノ・メンデスのシュートがハンドの反則を誘ってPKを獲得し、先制点につながった。「日本のサッカーはスピーディーだが、コンディションも上がってきている。自分の特徴を見せることができたのは本当によかった」と振り返ったJ・パトリッキは、「もっとコンディションが上がっていくと思うので、さらにみんなの手助けをしたり、チームの勝利に貢献したい」と意欲的に語った。
公式戦での先発出場はJリーグYBCルヴァンカップでの1試合だけで、「選手なので、より長い時間プレーしたいし、最初から出たい」と胸の内を明かす。それでも「出場したら、時間が少なくてもベストを尽くすのが僕の仕事。出場時間が増えるように頑張っていきたい」と前向きにコメントしている。
来日から2カ月が過ぎ、異国での生活にも慣れてきたようだ。日本食では、通訳が紹介してくれたラーメンが好きで、箸を使って食べたとのこと。「ブラジルにも似たようなものがあるが、かなり違う味で、おいしかった。これからも食べてみたい」と笑顔を浮かべた。
5月6日の第12節では、ホームでジュビロ磐田と対戦する。J・パトリッキが「素晴らしいスタジアム」と評するヨドコウ桜スタジアムでは、今季まだリーグ戦で勝利がない(2分け3敗)。「サポーターが僕たちを応援してくれていることが、さらに素晴らしいスタジアムにしてくれている。まだ勝利を挙げることができていないのは悔しいし、もどかしい」というブラジリアンは、「最後まで応援してくれているサポーターのためにも、勝利をプレゼントしてあげたい」と力強く語った。