上写真=激しくボールを奪う山口蛍(写真◎AFC)
■2022年4月25日 ACLグループJ第4節(@ブリーラムシティ)
チェンライ・U 0-0 神戸
得点者:なし
首位のまま最終節へ
前節、6-0と快勝した相手を前半は攻めあぐねた。前回とは異なり、4-4-2で構えるチェンライに対し、神戸は同じく4-2-3-1で臨んだが、タイトな守りをなかなか攻略できない状況が続く。開始5分には左サイドを破られ、シワコーンにシュートを許す。前川の好守でCKに逃げたが、その直後のCKでは前川が前に出るもかぶってしまい、触られたら失点という危ない場面を招いた。
前節とは明らかに違う試合の入りになった神戸も、23分に山口のパスカットから郷家がシュートを放つなど、何度かはチャンスをつかんだが、ゴールを生むことはできず。37分には攻撃でリズムを変えていたボージャンが負傷でベンチに下がり(汎木と交代)、プラン変更を強いられた。
互いに得点なく迎えた後半は、神戸がポゼッションを高め、それに比例して攻撃の回数も増えていった。だが、クロスを上げる場面やスルーパスを出す場面、シュートを打つ場面など、ポイントでチェンライの選手に体を寄せられ、なかなかいい形で攻撃を完結できなかった。
80分を過ぎ、神戸は攻めの姿勢を強めたが、それでもゴールは遠かった。89分にはバックパスを処理する際に前川とチョティパットが激しく衝突。治療後、前川はそのままプレーを続行したが、直後に突入したアディショナルタイムでもネットは揺れず。神戸は前節、6ゴールを決めた相手を崩し切ることができずに、スコアレスドローで試合を終えた。ただし、神戸は依然としてはグループJの首位をキープ。1試合消化が少ない2位の傑志とは勝ち点で4ポイントの差をつけている。
グループJは上海海港が出場辞退したため、3チームで争われており、神戸は次戦が最終節。5月1日に、傑志と対戦する。
◆試合出場選手
・チェンライ・Uメンバー:GKアサラヌーン アヌイン、DF加藤恒平、サラウット・インペーン、ブリンネル、スリヤー・シンムイ、MF廣田隆治(68分:チョティパット・プーンケウ→90+3分:セッタシット・スヴァンナセ)、ジョナタ・ヴェルズーラ、ピティワト・スークジッタンマクル、サヌクラン・ティンジョム、FWゲッターソン、シワコーン・ティアトラクル(83分:シロー・チャットーン)
・神戸メンバー:GK前川黛也、DF酒井高徳、菊池流帆(70分:日高光揮)、槙野智章、小林友希(54分:初瀬亮)、MF扇原貴宏、山口蛍、郷家友太(70分:大崎玲央)、井上潮音、ボージャン・クルキッチ(37分:汎木康也)、FW大迫勇也