上写真=小池龍太(25)は第2節で今大会初出場。自身のチャントを聞いて「責任感が増しました」(写真◎AFC)
「サイドバックが試合を決めるサッカー」
横浜F・マリノスが、負けた…。
ACL第2節、韓国の全北現代戦でPKによる1失点を取り返すことができずに、0-1で敗れた。
「個人的にも、とても痛い敗戦だと受け止めています」
この試合が今大会初出場となった小池龍太は、左サイドバックで先発。後半からは右に回った。
「負けたこと自体で判断することはないですが」と、小池ならではの冷静な分析が語られる。
「短期決戦の中で同じ相手と2回対戦することを踏まえると、どんどん体がきつくなっていく状況の中では、よりサッカーがしやすい、いいコンディションのときに勝ち点を取っておくことでメンタル的にいい状態を保つことが大切だと思っていました。だから、負けて失った勝ち点3以上に、気持ち的に苦しくなったと思っています」
と言いながら、チーム全体の集中力の高まりを感じているという。
「今日の練習の雰囲気も試合の負けたあとのネガティブなところはなかったですし、気を引き締めて今後は簡単ではないとより認識して、1日の過ごし方や気候への考え方、ACLに取り組む姿勢を再確認できたと思います」
雨降って、地固まる。
だから、ピッチの上でのふるまいも変える必要はないと信じている。
「難しい状況の中でも、やることを変える選択肢はないですし、その共通理解はあります。自分たちは結果を残して内容も見る、ということをこの大会でより強く示さなければいけないですし、相手に何もさせないぐらいマリノスの強さを見せられればいいと思います」
その強い気持ちをプレーで表現するには、黒星を喫した全北現代戦からの微調整も必要だと感じている。
「ちょっと一人ひとりの距離が、どちらかのサイドに寄ってスピードアップするときに遠いというか、近いところと遠いところが明確になってしまいました。一人ひとりのパススピードや感覚的なところでならしていくのが大事で、どうアジャストしていくかの変化を見せないといけないと思います。感じたものをここからの戦いで変えていければ」
変えないこと、変えること。チームとしてのバランスを、「すべての試合に出たい気持ちでベトナムに入りました」と意気込む自分にいかに落とし込めるか。
「いままでどおり、サイドバックが試合を決めると言っても過言ではないサッカーですから、いい準備を続けていきます。全北には勝てなかったけれど、マリノスらしいサッカーが必要です」
マリノスらしいサッカー、つまり、サイドバックが試合を決めるサッカー。だから、小池龍太は自分自身が強くなければならないと決意する。
絶対勝利が必要な第3戦、そして続く第4戦は、シドニーFC(オーストラリア)との連戦だ。