AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の第2節で、横浜F・マリノスが全北現代(韓国)に思わぬ黒星を突きつけられた。だからこそ、続く第3節の勝利が絶対条件だ。第1節でレオ・セアラの2ゴールをどちらもアシストしたのが、永戸勝也。切れ味が増していくその左足へ、期待は高まる。

上写真=永戸勝也は初戦で2アシスト。短期決戦でセットプレーから決めることができるのは大きい(写真◎AFC)

出場3試合連続アシスト!

 永戸勝也の左足が、横浜F・マリノスの白星発進を後押しした。4月16日のACL第1節ホアンアインザライ戦。地元の盛大な声援を受ける相手から2アシストだ。

 最初は右CK。19分、ニアに鋭いボールを送り込むと、レオ・セアラが立ち足の左足の裏を通して、右足のバックヒールでニアに流し込んだ。

「コーナーはニアに速いボールで、ということを前日のミーティングで言っていました。イメージより低かったんですけど、レオ(・セアラ)とエドゥ(エドゥアルド)をターゲットにしていて、レオがうまく決めてくれました」

 25分、今度は左からのFKだ。同じくスピードに乗ったボールが鋭く右横にスライドし、中央に飛び込んだレオ・セアラのヘッドにぴたり。

「キーパーの前に速いボールを、という指示をもらっていたので、狙ったところに蹴ることができました」

 これで出場した試合では、J1リーグのFC東京戦、鹿島アントラーズ戦に続いて3試合連続アシストとなった。左をドリブルで持ち上がってからのクロスで西村拓真のヘッドを導いた。左CKをアンデルソン・ロペスの頭に合わせた。そして、この日の2アシスト。

「鹿島戦ではコーナーも含めてだいぶ中との意志が合ってきている感覚がありましたし、試合中のクロスも、僕が上げられるタイミングで中の選手が用意してくれるのを感じています」

 今季加わったばかりだが、早くもフィーリングが合ってきているというから頼もしい。

「キックの感覚もいいんですけど、もっと得点につなげないといけない気持ちもあるので、もっともっと、という気持ちのほうが多いです。満足せずやっていければと思います」

 第2戦では出番がなかったが、チームは0-1の黒星を喫することになった。中2日の6連戦という過酷な短期決戦では、セットプレーのチャンスをより生かしたいだけに、永戸の左足への期待感は増すばかりだ。

 第3節と第4節は同じシドニーFCが相手。やはり最初が肝心になる。

「ここまで2試合はファイナルサードの精度が良くはないので、ウイングの選手と僕で意識していきたい。2連戦になるので、その初戦でしっかり僕たちのサッカーで圧倒して、相手が2試合目をやりたくないという気持ちにさせたい」

 永戸の左足で、相手のやる気を残らず消し去ってもらいたい。


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