上写真=レオ・セアラがセットプレーから2ゴール。横浜FMが幸先の良いスタートを切った(写真◎AFC)
■2022年4月16日 ACLグループH第1節(トンニャット・スタジアム)
ホアンアインザライ 1-2 横浜FM
得点者:(ホ)オウンゴール
(横)レオ・セアラ2
冴えた永戸勝也の左足
完全アウェーの過酷な戦いを、タイトに守って勝ちきった。横浜F・マリノスが2年ぶりに臨むACL。初戦は地元のホアンアインザライを相手に最後の最後まで気の抜けない展開だったが、2-1で逃げ切った。
キックオフから超ハイテンポでボールに食らいついてくるホアンアイン・ザライに対し、横浜FMはセットプレーで優位に立つ。19分に右CKを永戸勝也がニアに送ると、レオ・セアラがテクニックを見せる。立ち足の後ろを通す右足のバックヒールでニアに流し込む、テクニカルなフィニッシュで見事に先制した。
永戸のキックはこのあとも冴え、6分後には追加点を生み出す。今度は左寄りのFKを中央にパワフルに送ると、またもレオ・セアラが今度はヘッドでしっかりとたたいてゴール左に送り込んだ。セットプレー2発で連続ゴール。ここから相手の守備の勢いは徐々にダウンしていった。
しかし、相手もセットプレーで応戦してくる。31分、左CKを中央に送り、マウリシオがヘッドで狙おうとジャンプ、喜田拓也がそこにうまく体をぶつけたものの、頭に当たってゴールに吸い込まれた。オウンゴールで1点差に迫られた。
前半のハイプレスの疲れからか、後半は相手の動きが鈍くなり、横浜FMが支配する展開に。お互いに交代選手を投入して次の1点を狙いに出た。
決定機は横浜FMが多く作った。68分には左に回った宮市亮のインスイングのクロスにレオ・セアラがヘッドで狙うが、GKにブロックされる。80分には右サイドをワンツーで抜け出た水沼宏太が狙い、90分にも水沼が右サイドから抜け出してGKと1対1になったが、ファインセーブに阻まれた。高温多湿の影響でレオ・セアラ、エドゥアルドが足をつって交代を余儀なくされるアクシデントもあり、ホアンアインザライも横浜FMのハイラインの裏をしつこく狙ってきたが、なんとか乗り切った。
お互いに最後までゴールを狙う白熱の展開になったが、横浜FMが2-1できっちり試合を閉めて逃げ切りに成功。まずは幸先よく白星スタートを切った。