上写真=エウベルは「暑さも湿度も違う」と環境の変化に早く慣れようと汗をかく(写真◎Y.F.M)
「アウェーの洗礼も慣れています」
エウベルが初めてのACLに腕まくりだ。2020年にラウンド16で敗退したときはまだ加入前。だが、横浜F・マリノスとしてあの悔しさは引き継がれ、いよいよリベンジに臨む大会が始まる。
「やっぱり気候が異なりますね。暑さも湿度も日本と全然違う。全員が早く慣れて準備をしないといけない」
ベトナムのホーチミンが今回の舞台となるが、高温多湿、スコールもあって、難しい環境だ。いまだコロナ禍でバブル内での生活も続く。それでも「天候やグラウンドの変化には早く慣れなければいけないし、言い訳はしていられません」と、プールでのリラックスや散歩、練習で現地の空気に体をなじませている。
初戦で地元のホアンアイン・ザライと戦う難しさもある。環境に慣れていないチーム同士ならまだしも、いきなり向こうにアドバンテージがある状況でのスタートだ。それでもエウベルは、コパ・リベルタドーレス、コパ・スダメリカーナと国際トーナメントで戦った経験を生かして「アウェーの洗礼も経験は豊富なので慣れています」と涼しい顔。「ホームだろうとアウェーだろうと、われわれは質の高いチームですから、自分たちのサッカーをして勝ち点3を取るモチベーションでやっていきたい」と好スタートをイメージしている。
その後も中2日で、計6戦を一気に戦うスケジュールだ。
「中2日という過密日程の中では、リカバリーや疲れをしっかり取ることに重点を置いたほうがいい。あとは前の試合のレビューをすることですね。良かった点、悪かった点をチーム全体で振り返ることが大事です。チームの一人ひとりがしっかり準備して、誰が出ても全員で戦えるようにしなくては」
エウベルは横浜FMで2年目となる今季、J1では全10試合に出場して2得点。自慢のスピードでサイドを突破する姿はもうおなじみだが、アジアの舞台でも早く見たい。
「マリノスはまだこのタイトルを取っていないので、歴史に名を残したい」
初戦は日本時間で4月16日の20時キックオフだ。