上写真=脇坂泰斗が自分に与えたテーマがゴールとアシスト。さっそく決めてみせる(写真◎スクリーンショット)
「着る前から緊張することはなかなかない」
もうすぐ「初登場」だ!
脇坂泰斗が今年から背番号を14に変更したことは、大きな話題になった。中村憲剛が2020シーズン限りで引退して主人を失った象徴的ナンバーは、1年の空白を経て、脇坂のものになった。
その「14 YASUTO」のユニフォームが2月12日、富士フイルムスーパーカップ2022で初めてお披露目されることになる。
「ユニフォームを着る前から緊張することはなかなかないですね」と笑うが、「だからそれを楽しみたい」と待ち望んでいる。それに、「番号のこともそうですけれど」と落ち着いている。
「まずはチームとしての完成度や、新シーズンにかける思いを見てほしいと思います。個人としては、攻撃のところで得点やアシストで貢献できるようにしたいと思っています」
浦和レッズを相手に、いかにゴールに絡んでいけるかに集中している。それが2022シーズンに自分に課した大きなテーマだからだ。
「課題はたくさんあるけれど、一つ挙げるなら、得点やアシストの数字のところをもう少し増やしていかなければいけないと感じています」
2021年は3得点4アシストを記録した。実はこの2つの数字だけを見るならば、1年目の5得点3アシスト、2年目の3得点6アシストときて、プロ3年間で最も少なかった。数字を積み重ねるための第一歩を、このスーパーカップで踏み出したいところだ。
だが、一筋縄ではいかないのが浦和。昨年はリーグ戦とルヴァンカップで4試合戦い、1勝したが3つ引き分けで、そのうちルヴァンカップ準々決勝第2戦とリーグ第34節では終了間際に追いつかれている。リーグ戦ではそれでも1-1で終えてリーグ優勝が決まったが、ルヴァンカップではその同点弾によってアウェーゴールで上回られ、敗退に追い込まれた。
「攻撃力が高いチームなので、その攻撃力を消すためにも自分たちが攻撃の時間を長くしていければと思っています」
攻めには攻めを、という論理だ。攻撃は最大の防御を地で行く戦いに引き込むつもりだ。しかしそれは、浦和も同じこと。だから、先に点を取ってしまいたい。
「やはり、先制点がカギになると思っています。浦和も攻撃力があってうちも武器なので、先制点を取りにいきたいと思います」
リーグ最初のゲームだが、シーズン開幕の祝祭的な意味合いもある。だからこそ、今年もさらに「攻めるフロンターレ」であることを満天下に知らしめたい。
「他のチームの選手やサッカーファンの皆さんが見てくれると思うので、今年もまたフロンターレは強いな、と思ってもらえるような試合をしたいと思っています」
今年の脇坂はどんどん点を取るぞ、と思わせるゲームにもしたい。