上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「お互いに勝ち点3を取りにいかなければいけないゲーム」
今季も無冠となってしまったものの、深紅の戦士たちは残された唯一の目標に向けて歩みを止めない。J1リーグの上位3チームに与えられる来季のACL出場権をつかむために、3位入りを目指して勝ち点を積み重ねている。FC東京(第33節・2-1)、広島(第34節・4-1)をアウェーで撃破し、前節の浦和戦では攻守に安定した戦いを披露して完封勝利を収め、リーグ戦3連勝。好調を維持し、ラスト3試合を迎える。
相馬直樹監督は「残りの3試合を勝ち切るには“もっと、もっと”というものを持っていかなければいけないので、満足してばかりではありません」と言いつつも、「チーム全体でのコミュニケーションや意思統一」については手応えを感じている。そして、「それをしっかりと結果につなげていけるようにしなければいけない」と、さらなる勝利を狙う。
指揮官の望みのように、今季の残り3試合を3連勝で締めくくり、来季のACL出場権獲得を果たしたいところだ。だが、大分、鳥栖、仙台と一筋縄ではいかない相手との試合が続く。中でも、20日の次節でカシマスタジアムに迎える大分は、近年ではホームで分が悪い相手だ。今季はリーグ戦でいまだアウェーで1勝しか挙げられず18位に低迷しているチームではあるものの、片野坂知宏監督の下でJ1に昇格してきた2019年以降は、鹿島はホームで2戦2敗と勝利を手にすることができていない。今季も第19節でアウェーで対戦したときはスコアレスドローに終わっている。
「前回(の対戦時)とはやはり状況が違います。相手の状況もそうですし、我々の状況もそうです。我々にとっては残された目標に向けて、勝ち点3が絶対に必要な状況です。お互いにその勝ち点3を取りにいかなければいけないゲームになるでしょう。そういったなかで、この前とはまったく違ったゲームにしなければいけないとも思っています。まずはチーム全体でベクトルをしっかりと合わせて、大分戦に向かっていきたい」
2021シーズンのラスト3週間。まずはカシマスタジアムで難敵を破り、また一つ、アジアの舞台への足掛かりをつくりたいところだ。