上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう土居聖真(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「現実をしっかり受け止めて、どのように次につなげていくか」
失意の天皇杯敗退となった。クラブ創設30周年の今季、タイトル獲得を目標に掲げてシーズンに臨んだものの、その望みはかなわず。今季3度目の川崎Fとの戦いで3度目の敗戦を喫し、鹿島の選手たちは肩を落とした。
「ロッカールームではみんな、すごく悔しさがあふれました。現実をしっかり受け止めて、この悔しさをどのように次につなげていくのかが、個人的には大事だと思います。このまま、ただ“悔しい、悔しい”って言っているだけでは、個人としても、チームとしても、次への成長はないと思いますので」
土居聖真は、そのように10月27日の川崎F戦を振り返る。それでも、シーズンはまだ終わったわけではない。残り1カ月、ACL出場権を与えられるリーグ戦での3位入りを目指し、まずは11月3日にアウェーの地で第34節広島戦を戦う。
「もう、目標が“ACL出場”というところしかなくなってしまったので、そこに向けてポジティブに、前に進もうという雰囲気がチームにすごく感じられます。僕もネガティブになるより、次の試合に向けていいものを出せるように働きかけていきたい。(次節広島戦まで)間隔は短いけれど、チームの士気はすごく高まっているんじゃないかと思っています」
エディオンスタジアム広島で迎えるJ1第34節。残り5試合を最高の形で終えるためにも、まずは広島の地で勝利を挙げ、ラストスパートをかけたいところだ。
「受けに回らずに、自分たちが先手を取れるようなサッカーをできればと思います」
来季こそ新たなタイトルを奪取するために、2021年のシーズン終盤戦でひたすらに勝利に向けて突き進む。