上写真=9月29日の川崎フロンターレ戦も途中出場だった佐々木(写真◎J.LEAGUE)
「流れを変えることを心がけている」
「簡単なパスミスがあった。そういうところをなくしていかないと、攻撃にもゴールにもつながらない」
10月1日の練習後に報道陣の質問に答えた佐々木は、9月29日の明治安田生命J1リーグ第28節・川崎フロンターレ戦での自身のプレーについて、このように語った。神戸は前半に先制したものの、後半に3失点して1-3の逆転負け。佐々木は追い付かれた直後の57分から交代出場したが、その後チームは2点を追加され、勝ち点ゼロに終わっている。
サンフレッチェ広島と対戦した8月28日の第28節ではフル出場し、0-1とリードされていた72分に同点ゴールを決め、敵地での勝ち点1獲得に貢献。今季初得点を「めちゃくちゃ楽になった。感覚が少しずつ戻ってきているのかなと思う」と振り返ったが、この夏にFW大迫勇也、FW武藤嘉紀、FWボージャン・クルキッチと、攻撃陣の大型補強が続いたチームでは、控えからの途中出場が多いのが現状だ。
ライバルが増えたことが発奮材料になっているか、との問いに「もちろん、そういう気持ちはある」と答えた佐々木だが、すぐに「いまはチームのために何ができるかを考えてやっている」とコメント。「途中から入るので、流れを変えることを心がけている」とも語り、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得できる3位以内に向けて、与えられた役割で全力を尽くす考えを示した。
10月2日の第31節では、ホームで浦和レッズと対戦する。勝ち点54で並ぶ4位の神戸と5位の浦和の直接対決は、ACL出場権獲得に向けて大事な一戦だ。同サイドでマッチアップする可能性もある日本代表DF酒井宏樹について「すごく楽しみですし、自分の長所を試していきたいですが、チームの結果がすべて」と、あらためて勝利への思いを口にした佐々木は「(酒井と)やれることは光栄ですが、チームが勝てるように頑張ります」と力強く語った。