上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう関川郁万(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「セレッソ戦は何がなんでも全員で勝ちにいく」
9月はホームゲームも続いたが、いまひとつ波に乗り切れない。無観客開催となったルヴァンカップ準々決勝名古屋戦とJ1第28節福岡戦で連敗し、翌29節のG大阪戦は3-1と完勝したものの、直近の川崎F戦(第32節前倒し開催)では試合終盤に2失点を喫し、逆転負けとなった。一時はAFCチャンピオンズリーグ出場圏の3位まで上りつめたが、現在は7位に甘んじている。
川崎F戦から2日後の24日、取材に応じた関川郁万は「前期(第17節)と同じような負け方」と5月30日の等々力での一戦を引き合いに出し、同じ相手に2試合とも終了間際の失点で敗れたことで「すごく屈辱的な負けをした」と唇をかんだ。それでも、その目はすでに次の第30節C大阪戦を見据える。「セレッソ戦は何がなんでも全員で勝ちにいく。それが、今僕たちにできる一番のこと。必死に、鹿島らしさを見せて、粘り強く、力強く戦っていきたいと思います」と、ヨドコウ桜スタジアムでのアウェーゲームに照準を合わせる。
「後ろからしっかりビルドアップできるセンターバックもいるし、ボールを握りながら相手の陣地に進入していく。前線の選手も強力で、サイドアタッカーもすごくいい選手がいる」とC大阪の印象を話し、「まずは1対1で対峙した選手に負けないこと」と自らの役割を認識する。「前の試合から次の試合まで日にちはないけれど、試合の入りからコミュニケーションを取れればいいです」と、2試合ぶりの勝ち点3獲得に向けて最善を尽くす。
リーグ戦では昨季15試合に出場したが、今季の出番はここまで5試合。それでも、ピッチに立てない時期の心境も振り返り、「出られていない選手のぶんまで頑張ろう」と強い気持ちで直近2試合に臨んだ。「結果を残すことへの執着心をすごく持って試合ができている。出られていないときの準備が大事だと感じました」。次節のC大阪戦でも、心身ともに成長する21歳のセンターバックが最終ラインで勝利を求めていく。