上写真=5試合ぶりの先発出場となった浅野だが、無得点に終わってチームも完封負け(写真◎J.LEAGUE)
■2021年9月22日 J1リーグ第32節(@Eスタ:観衆3,905人)
広島 0-1 C大阪
得点:(C)進藤亮佑
ホームで今季6敗目
5試合ぶりの先発出場となった浅野は、前半から「チームで狙っているし、それが自分の持ち味だと思っているので、こだわってやっていきたい」と語る前線のスペースへの飛び出しを繰り返した。10分にはFWドウグラス・ヴィエイラのパスを受け、ドリブルから蹴り込んでネットを揺らす。オフサイドの判定となったが、その後も意欲的なプレーを続けた。
「前半は守備が、うまくはまっていなかった。組織で守るところ、全員でのスライドやカバー、声を出すなど、もう少し質と強度を高めなければダメだと思う」と振り返るが、それでも0-0で折り返した。だが55分に先制された広島は、選手交代も交えて反撃を目指すが、なかなか良い形を作れない。
それでも86分、浅野がエリア内左サイドに走り込んでDF佐々木翔のパスを呼び込み、最初のシュートはDFにブロックされたが、こぼれ球を蹴り込んで同点ゴールかと思われた。しかし副審の旗が上がり、逆転を目指して自陣に戻り始めていた浅野は、天を仰いでピッチで大の字に。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックでも判定は変わらず、そのまま広島は完封負けを喫した。
86分のシーンについて浅野は「自分としてはタイミングも良かったと思ったのですが…」と悔しそうにコメント。「あと一歩、我慢するところなのか、ボールを出すタイミングをもう一つ、早くしてもらうのか。細かいところまですり合わせていきたい」と課題を挙げた。
これで広島は今季ホームで4勝6分け6敗となり、思うように勝ち点を伸ばせていない。次節は9月26日、アウェーで北海道コンサドーレ札幌と対戦。「ホームで勝てていないので、アウェーでしっかり勝ち、勢いをつけられるようにしていきたい」と語った浅野は、「個人的にもゴールを取るなど、チームを引っ張っていけるように頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。
現地取材・写真◎石倉利英