セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、連敗脱出への強い思いを口にした。就任当初から一転、公式戦3試合連続の完封負けと調子が下降気味。13連戦の終盤という厳しい条件下で、浮上のきっかけとなる勝利を目指す。

上写真=連敗脱出に向けて練習の指揮を執る小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

得点力不足解消に向けて

「難しい時期に差し掛かっていますが、まだ連戦が続く中で毎試合、大切に準備している。明日も全員の力を結集して戦わなければいけない相手だと思っています」

 9月22日に前倒しで開催される明治安田生命J1リーグ第32節・サンフレッチェ広島戦に向けて、小菊監督は強い決意を口にした。前節から中3日で「我々が積み上げているビルドアップ、アタッキングサードでの崩しの共有、守備での全員の規律といったところを、短い時間ですが、トレーニングと映像を使いながら再確認して臨む」とコメントしている。

 8月15日のJ1第24節以降、天皇杯、JリーグYBCルヴァンカップ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)と合わせ、週2試合ペースの13連戦という過密日程を消化している。J1第26節終了後にレヴィー・クルピ監督が契約解除となり、小菊監督が就任した直後はリーグ戦で2連勝、ルヴァンカップでは準決勝進出と好調だった。しかし現在は、J1とACLラウンド16で公式戦3試合連続の完封負けと勢いが衰えている。

 得点力不足という課題解決に向けて、小菊監督は「ボールを保持するとき、いかに安定して相手のアタッキングサードまでボールを運べるか。また、良い守備から良い攻撃、ということは常々選手に要求している」と説明。「それをチーム全員で共有できれば、必ずチャンスも増えてくる。3試合無得点が続きましたが、良い形は作れているところもあるので、回数を増やしていく。そのためには、この2つが大事になってくる」と強調した。

 相手の広島について「攻守において、前への矢印が強い印象を受けている。攻撃は個のクオリティーが高く、スキを見せれば速い攻撃で襲いかかってくる怖さがある」と警戒。久しぶりの勝利に向けて「しっかりゲームをコントロールしながら、リスクマネジメントも含めて対応しなければいけない」とポイントを挙げた。


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