セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、9月17日にオンラインで報道陣の質問に答えた。週2試合ペースの13連戦という過密日程の中でも、課題を克服するための取り組みを行なっていることなどを明かしている。

上写真=18日の試合に向けて練習の指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

「前半から圧力をかけていく」

 C大阪は8月15日の明治安田生命J1リーグ第24節以降、天皇杯、JリーグYBCルヴァンカップ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含めて週2試合ペースの13連戦を戦っている。「私自身もキャリアの中で、これだけの連戦は経験したことがない。しかも真夏の連戦」と語る小菊監督は、「選手たちが満身創痍の中で戦ってくれていることに感謝している」とねぎらった。

 この間、8月25日のJ1第26節終了後にレヴィー・クルピ前監督が契約解除となり、コーチだった小菊氏が監督に就任。難しい状況でチームを引き継いだが、「こういう厳しい環境下で連戦を戦うことによって、さらにたくましく成長する部分も多い。どの選手が出てもチーム力が落ちない、ベースアップにもつながると思う」と前向きに捉え、「大変な連戦が続きますが、一戦一戦大事に戦っていきたい」と今後を見据えた。

 ただ、チームの調子は下降気味だ。小菊監督就任後にリーグ戦は2連勝、ルヴァンカップ準々決勝もガンバ大阪を2試合合計で下して勝ち上がったが、9月11日のJ1第28節で北海道コンサドーレ札幌に0-2で敗れると、15日のACLラウンド16では浦項(韓国)に0-1で敗れて敗退。ホームでの公式戦で2試合連続の完封負けを喫している。

 この状況を踏まえ、指揮官が課題に挙げたのは「試合の入り方。いかに入りを良くするか、ゲームコントロールができるか」だった。浦項戦も低調だった前半に失点し、後半は盛り返したが1点が奪えず。「ここ数試合、後半からはペースを握って進んでいたが、やはり前半の入りから自分たちで前にボールを運んでいく、圧力をかけていく」ことに重点を置き、「戦い方を、より強く共有する、求める作業をしてきた」という。

 18日のJ1第29節、アウェーでの浦和レッズ戦は13連戦の11試合目。小菊監督は「チーム内で良い競争ができている。ACLの後も2日間、選手たちは元気に、ピリピリとした雰囲気の中でトレーニングに取り組んでくれた」とチーム状態を明かし、「やることは変わらず、全員の力で一戦一戦、勝てるようにしっかり準備してきた」という力を敵地でぶつける決意を示した。


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