FC東京のDF森重真人が16日、明治安田生命J1リーグ第29節、横浜FC戦を前にオンラインで取材に応じた。前節の柏レイソル戦は久々のホームゲームながら0-1と悔しい結果に終わり、連勝がストップ。次戦の必勝を誓った。

上写真=次戦に向けてトレーニング中の森重真人(写真◎FC東京)

前節の反省を見せられるように

 前節、77日ぶりにホーム味スタに帰ってきたFC東京は、柏レイソルに実に悔しい負けた方をした。自陣でボールを奪われ、すぐさまカウンターを浴びる。ディフェンスの背後へロングボールを送られると、処理を誤ってしまった。渡辺剛もGK波多野豪も先に触れられるタイミングでボールに向かったが、柏の細谷真大に収められて無人のゴールへシュートを決められた。

 確かに難しいプレーではあったが、結果的にその1失点が響き、3連勝はならず。森重は「試合に対する準備だったり、気持ちの部分でしっかり準備して、その上で決めるべきところを決めていれば勝てていた」と試合を振り返った。そして「ディフェンスも自分らのミスがなければ。相手にほとんどチャンスを与えなかったですから」と守備をもう一度引き締め直すことが肝要だと強調した。

 3勝こそならなかったが、チームは今、ポジティブな雰囲気だという。その理由の一つは、長友佑都の加入だ。

「彼の持っている経験だったり、明るさだったり、そういったところはチームにとってプラス。第一線でやってきた人がどういう準備をしているのか、とくに若い選手は実際に近くで見られるので、その意味でもチーム全体にいい影響があるんじゃないかなと思います」と森重も長友がもたらすものに期待を寄せる。「プレーの面でも頼りになりますし、ディフェンスラインで安定した力を見せられるんじゃないかなと。攻守においてチームが優位に立てるというのはプラスだと思います」と、新戦力の加入を歓迎した。

 次戦の相手、横浜FCとは18節(6月19日/@ニッパツ)で対戦し、1-0で勝ち切っている。ゴールを決めたのはアダイウトン。フィニッシュに至る過程でレアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラが絡んでおり、FC東京の金看板であるのブラジル人トリオでもぎ取ったゴールだった。そして守備では完封。複数得点はならなかったが、攻守を噛み合ったゲームだった。

「前節(柏戦)の反省があるので、まずはしっかりとそういう姿(=反省した姿)を見せられように。そういう姿を見せられれば結果もついてくると思います。相手も残留争いの中でモチベーションが高いと思うので、相手よりも勝ちたいんだという気持ちを出さないと。簡単に勝てる相手ではないので、難しいゲームをしっかりモノにしたい」

 前節、失点したのは開始9分のことだった。しっかり集中して試合に入ること。そしてきっちり決めるべき時に決めること。いま一度、チームとして個人としても当たり前のことを当たり前にやり切ると肝に銘じて、森重は横浜FC戦に臨む。


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