上写真=11日の試合に向けて練習の指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)
今後も続く過密日程
C大阪は9月8日の明治安田生命J1リーグ第19節で、北海道コンサドーレ札幌にアウェーで3-0の勝利。この試合が延期分だったため、中2日で11日に行なわれる第28節も、再び札幌とホームで対戦する異例の連戦となる。
小菊監督は前節について「3-0で勝てましたが、想定内の厳しいゲーム。札幌の前から、人に強く激しく来るディフェンスに対し、前半は安定してボールを運べなかったことが課題として出た」とコメント。「明日は前節同様、相手の人に強く来る守備に対し、チームで同じデザインを描きながら(ボールを)前に運んでいけるか、スペースを共有できるかといったところがキーになってくる」と展開を予想した。
第26節終了後に契約解除となったレヴィー・クルピ監督に代わって指揮を執り始めてから、チーム状態は明らかに上向きだ。初陣となった第27節でガンバ大阪とのダービーマッチに1-0で勝利。続けてG大阪と対戦したJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝も、ホームでの第1戦は0-1で敗れたものの、アウェーでの第2戦は4-0の快勝で準決勝に進出。前述の札幌戦も制し、11位まで浮上している。
ただ、就任以来の週2試合ペースの連戦は今後も続く。11日の札幌戦を終えた後、15日にはAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16で浦項(韓国)とホームで激突。18日にはJ1第29節で浦和レッズと、22日には前倒しで開始される第32節でサンフレッチェ広島と戦うなど、次々に試合がやってくる過密日程だ。
もちろん指揮官も考慮して「これだけ連戦が続くので、選手たちにも伝えているが、メンバー外の選手が急に先発になることもあるし、逆に先発で使った選手を次節はメンバー外にすることもある」といい、前節は先発起用したFW山田寛人とMF中島元彦をハーフタイムで交代させた。「チームのために出し切って、次の選手にバトンを渡す役割も担ってほしいと伝えている」とチームマネジメントの一端を明かし、「毎日の練習の取り組みや、100パーセント良い準備をするといったところは、私自身も常に心がけている。そのケアをスタッフ全員でサポートしていきたい」と今後を見据えた。
8日の試合では、中島に代わって交代出場したMF乾貴士が、FW大久保嘉人の3点目をアシスト。ルヴァンカップ準々決勝第2戦に続く加入後2試合目の出場で、小菊監督も「45分間ケガなく試合を終えられたこと、アシストという素晴らしい結果を残してくれたことは、私たちも非常にうれしく思う」と喜んだ。
「札幌から帰ってきてからも昨日、今日と疲れを見せず、貴士らしく、明るくトレーニングを取り組んでいた。先発で使える状況にはあると思う」という。「ケガのリスクを抑えたいし、まだ(最長で)45分間しか出ていない状況なので、先発として出場させるのか、前節同様に勝負どころでの起用になるのか、判断していきたい」とも明かしたが、復帰後ホーム初の出場となるか注目される。