上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
公式戦6試合ぶりのカシマでの戦い。「ホームに戻って、我々らしく戦えるように」
8月から続いたアウェー連戦が終わり、実に8月15日以来となるホームでの一戦を迎える。9月5日のルヴァン杯準々決勝第2戦名古屋戦は、2点ビハインドをはねのけて逆転突破を果たすための大一番となる。
しかし、茨城県独自の非常事態宣言による県からの要請により無観客開催となるため、カシマスタジアムでサポーターからの手拍子や拍手といった後押しを受けることはできない。相馬直樹監督も「残念ながら無観客ということになりますが…」と話し、「それでもホームに戻って、しっかりと我々らしく戦えるように」と逆転勝利への意欲を示した。
第1戦ではアウェーゴールを奪うことができず、複数失点を喫して敗れたが、指揮官は「すべてがうまくいかなかったわけではない」とチームの出来を振り返る。名古屋戦の前はリーグ戦で清水(4-0)、横浜FM(2-0)に複数得点、無失点で連勝しただけに、ホームで底力を示せば逆転での勝ち上がりも可能なはずだ。「我々がチャレンジャーとして、どれくらい前に出られるか。自信を持って、それができるような状況にしたい。そのための準備を全員がすること」と指揮官は言及する。
「我々はもう、今の状況にチャレンジするしかない。“チャレンジャー”と言ってスタートしたチームですので、まさにその思いが必要なゲームになります。しっかりとそれを出していけるようにしたい」
ルヴァンカップでのベスト4入りを果たすために難易度の高いミッションであることは事実だろう。それでも、相馬監督の下で再出発した深紅のイレブンは、原点に立ち返り、そしてカシマスタジアムに足を運べないサポーターの思いも背負いながら、ホームでの“大逆転”に挑む。