横浜F・マリノスのMF渡辺皓太が鳥栖戦を前にオンライン取材に応じた。前節のベガルタ仙台戦で久々の出場となったが、キレのある動きを披露。マスカット新監督のもとで定位置取りに意欲を示している。

上写真=仙台戦でキレのあるプレーを披露した渡辺皓太(写真◎J.LEAGUE)

前方向にプレーするのは変わらない

 前節の仙台戦、渡辺は今季17試合目の出場を果たした。71分にマルコス・ジュニオールに代わってピッチに登場。すでに4-0とリードしている状況だったが、ゴールへの道筋を探りつつ、ゲームをしっかり終えるべくプレーした。渡辺にとってはリーグ再開後、初出場。今季、12度目の途中出場である。

 17節の清水戦(5月30日)に先発して以降、スタートからピッチに立つ機会は得られていない。途中出場も22節の福岡戦(7月10日)の26分間と、前節の仙台戦の19分間のみ。「なかなか出られない期間があって悔しい思いもありました」と、本人はその間の心情を口にしたが、だからこそ、その仙台戦は「とにかく全力でチームのためにプレーしようと、守備から攻撃まで全部出しきろうと思って(ピッチに)入りました」と気持ちを込めてプレーしたと振り返った。

 シーズン後半戦は渡辺自身、より強い思いを持って競争に挑んでいくつもりだ。「このサッカーをしていることが幸せ」と話し、「試合に出たい気持ちはもちろんある。よりこの素晴らしいチームでポジション争いをしていくことで自分で成長につながる」とこのチームでプレーする覚悟を語っている。

 仙台戦では時間は短いながらもボールによく絡み、ボランチでプレーしていた数分間も前に預けてはスペースに出て行く姿勢を示し、より高い位置にポジションを移して以降も攻撃的なプレーを続けた。攻撃から守備に切り替われば即時奪回に注力し、相手に果敢にアプローチ。プレスバックも怠らず、チームの勢いを落とすことなく、加速させた。

 ポステコグルー監督からマスカット監督に指揮官が代わったが、サッカーのスタイルそのものは継続されている。アグレッシブで攻撃的なそのサッカーの中で、新監督は試合で積極的に動くタイプだ。カードを切ることに躊躇しないため、ベンチメンバーも常に臨戦態勢にあるように映る。この日の渡辺はまさにそんな選手の一人だった。

「どこのポジションで出ても相手より走るとか、相手より球際のところを強くいくことだったり、アグレッシブに前方向にプレーすることは今までと変わらない。そこを上げないといけないと思っています」

 競争力が上がれば、当然ながらチーム力も上がっていく。五輪メンバーの選外となり、成長への意欲をますます強めたとも話した渡辺。シーズン後半戦は、その存在がチームを内から刺激することになりそうだ。


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