上写真=ボージャンと大迫勇也はリモートで会見に参加した(写真◎VISSEL KOBE)
日本のサッカー、Jリーグを盛り上げる(三木谷社長)
会見の冒頭、神戸の三木谷浩史代表取締役社長は今回の補強について、「日本のサッカー、Jリーグを盛り上げる意味でも重要な出来事」と説明した。神戸のプロジェクトに賛同し、入団を決めた大迫勇也、武藤嘉紀、ボージャン・クルキッチの3人に対し感謝を述べ、「アジアナンバークラブ」という目標に向かってさらなる発展を目指すと力強く語った。
いち早くチームに合流し、昨日の鹿島アントラーズ戦で神戸デビューを飾った武藤嘉紀は6年間の海外生活を経てJリーグへの帰還となる。その鹿島戦ですでに決勝アシストを決めたが「さらに成長するための第一歩だと思っている。神戸の力になれるように精いっぱい頑張っていきたい」と語り、「もう一度ゴールマシンになりたい」と決意を示した。
7年はぶりにJリーグ復帰となる大迫勇也は今回の決断の理由について「フォワードとして試合に出られることが一番だった。点を取りたい思いが一番強かったし、神戸であればタイトルを取れると思いました」と理由を説明。代表クラスが3人い同時にチームに加わることに関しては「今までにないから面白いし、普通では勝てないですから」と、共にプレーすることに期待を寄せた。
また、大迫の背番号が10番に決まったことについては「10番だから特別なプレーをするわけではなく、ドイツや代表でのプレーをそのまま出せば、自然と定着すると思う。まずは自分にフォーカスする」と語った。
メジャーリーグサッカー(MLS)のモントリオール・インパクトとの契約を2020年末で終え、バルセロナを拠点にオファーを待っていたというボージャン・クルキッチは、「イニエスタやサンペールが神戸での生活を満喫していると聞きました。昨日、試合を見たが、ワクワクしています。早くスタジアムで皆さんの前でプレーし、勝利に貢献したい」と日本行きを決めるにあたり、友人たちの存在が大きかったと明かした。
三木谷社長によれば、ボージャンの獲得にはイニエスタの推薦があったという。ボージャン自身も尊敬するイニエスタと再びプレーできることに強いやり甲斐を感じている様子だ。「日本でプレーする機会を与えてもらい、感謝したい。目標を達成できるように100パーセントのモチベーションで頑張りたい」と決意を口にした。
ゴールに強いこだわりを持つ武藤と大迫。そして日本でプレーすることに意欲を示すボージャン。この日、リモートで会見に参加した大迫とボージャンはチーム合流までにもう少しかかる見込みだが、アジアナンバークラブになるという目標に向けて、新生ヴィッセルが着々と歩みを進めている。