上写真=チームの現状についてオンラインで語ったクルピ監督(写真◎スクリーンショット)
「我々にも違いを見せる選手がいる」
7月17日の明治安田生命J1リーグ第20節で、C大阪はヴィッセル神戸と対戦。前半に先制されたものの、試合終了間際の89分にDF鳥海晃司が同点ゴールを決めて1-1で引き分けた一戦を、クルピ監督は「勝ち点3が取れる内容だったと思うので、勝ち点1では悔しい」と振り返った。
これでJ1は7試合未勝利となったが、指揮官は現在のチーム状態に確かな手応えをつかんでいるようだ。タイでの集中開催で行なわれた6月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、多くの選手が出場しながら4勝2分けの結果を残し、グループステージを首位で突破。「勝利を積み重ねることができて、大きなエネルギー、自信になった。自信を持った状態でプレーすることで選手も、より持ち味を発揮できる」と語り、「選手一人ひとりが、自分がチームにとって大切なメンバーの一人なんだと感じることができたという意味でも、今後につながる大きなことだった」とACLがチームに与えた影響を説明している。
21日の第21節ではFC東京と対戦する。4連勝中と好調で、FWディエゴ・オリヴェイラ、MFレアンドロ、MFアダイウトンのブラジル人選手が脅威となる相手だが、「ブラジル人選手が活躍するのは珍しいことではない。FC東京も、それぞれが違う特徴を持った強力な3人がいるが、我々にもチアゴがいるし、外国籍選手で違いを見せる選手がいる」と自信をのぞかせた。
この試合は神戸戦と同じく、新しくホームとして使用するヨドコウ桜スタジアムで開催される。神戸戦はホームでは約3カ月ぶりの有観客試合で、「サポーターの皆さんのいないサッカーは、妹とダンスを踊るのと同じで、何も面白くない。(上限が)5000人とはいえ、お客さんが入ってくださったことで、大きなエネルギーを感じた」と振り返った。
さらに「独特の雰囲気、オーラを感じるスタジアムで、サポーターの皆さんが応援してくださったことがうれしかった」と喜びの言葉を続け、「人数制限がなくなって満員のサポーターの皆さんが来るようになったら、現役に復帰したいと思うくらいのスタジアム。皆さんにビシクレータ(オーバーヘッドキック)のゴールを捧げたい」と笑顔。最後は「マタ、アシタ(また明日)」とあいさつするなど、リラックスした雰囲気でホーム連戦に臨む。