上写真=先発出場で勝利に貢献したチアゴ(6番、写真◎CEREZO OSAKA)
■2021年6月24日 ACL・J組GS第1節(@ブリーラム・スタジアム/無観客)
広州FC 0-2 C大阪
得点:(広)なし
(C)奥埜博亮、チアゴ
遠かった2点目をヘッドで決める
C大阪は立ち上がりから、登録メンバーの平均年齢が19歳というBチームで臨んできた広州FCをボール支配率で圧倒。15分にMF奥埜博亮のゴールで先制したが、後半にかけて2点目が遠く、その間に、あわや失点というピンチも2回あった。
だが69分、MF原川力の右CKから、相手のマークを振り切ったチアゴがヘディングシュート。クロスバーに当たったボールは、下にはね返った後にゴール外に出て、FW大久保嘉人が押し込んだが、すでにゴールラインを割っていたとの判定で得点が認められた。
攻めあぐねたチームを救う2点目で勝利に大きく近づいたC大阪は、そのまま2-0で勝利。チアゴは試合後の会見で「今日は良いテンポで試合を展開できたと思う。大会初戦の難しさもある中で良い結果を勝ち取ることができたし、大切な、重要なゴールを決めることができたこともうれしい」と喜んだ。
広州FCは前述の通り、主力が不在である上に、ファビオ・カンナバーロ監督も帯同しておらず、チアゴも「広州は本当に強いチームだが、主力が来ていないということで、どのようなスタイルで来るかは分からなかった」と振り返る。それでも「若いチームは球際で激しく来るし、最後まで激しく戦う。そういう意味では予想された通りだった」と相手の印象を語った。
二度のピンチはあったが力の差は大きく、チアゴも「しっかり守備をして、取られたら前で奪い返すサッカーができたと思う」とコメント。一方で「数多く作れたチャンスをもう少し決めていれば、余裕をもって試合ができたと思う」と反省点を挙げることも忘れなかった。
レヴィー・クルピ監督は「よく選手に冗談で、理想のシステムは『10-10』だと言っている。(フィールドプレーヤー)10人で守り、10人で攻めるのが理想のサッカー。全員が攻撃にかかわり、ボールを奪われたら全員で守るという姿勢で戦うことが大事だと思っていた中で、チアゴがゴールを決めたところも評価されていい」と評価。今季加入した191センチの長身CBは「大切なのは、大会の中で成長していくこと。それが最終的にタイトル獲得につながるんじゃないかと思う」と今後に向けて決意を新たにしていた。