6月1日、鹿島アントラーズの相馬直樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。J1リーグ前節は首位の川崎フロンターレに惜敗し、勝ち点差をさらに広げられた。その後リーグ戦は中断するが、ルヴァンカッププレーオフステージの清水エスパルス戦が待ち受ける。
上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
敗戦からの再出発。「この悔しさを忘れてはいけない」
逆転優勝への希望を見いだすための直接対決でもあったが、首位チームとの差を縮めることはできなかった。リーグ戦前節では独走する川崎Fと接戦を演じるも、後半アディショナルタイムの失点に沈み敗北。消化試合数に差はあるものの、第17節を終えて勝ち点差は「25」に広がった。それでも、「この悔しさを忘れてはいけない。ここから一日一日、自分たちをより高めることが必要」と相馬直樹監督が選手たちに話したように、一縷の望みを残す限り、鹿島は戦い続ける。
そんな中、6月2日と6日はルヴァンカッププレーオフステージの清水との2連戦に臨む。相馬監督体制の初陣となった4月17日のJ1第10節徳島戦から1カ月以上にわたって中2日、中3日での公式戦15連戦をこなす日程を強いられているが、その終着点となる2試合だ。リーグ戦とはまた別のタイトルを懸けて戦う重要な“180分間”となるが、相馬監督は「まずは(第1戦の)90分で勝つこと。次のことを考えるのではなく、目の前のゲームに勝ちにいくことが非常に重要になる」とアウェーでの第1戦で先勝を目指す。
「我々としたら、自分たちが前へ足を出していく。そういう戦いをまずはやれるかどうか。自分たちの形に持ち込めるかどうか。そこが一つ、大事になるんじゃないかと思っています」
相馬監督率いる鹿島は、リーグ戦で味わった悔しさを進化への糧にし、また新たな戦いへと歩を進めていく。