5月5日、JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ第5節が開催され、鹿島アントラーズはアビスパ福岡とカシマスタジアムで対戦。白崎凌兵のゴールで引き分けに持ち込み、プレーオフステージ進出が決定。新戦力のディエゴ・ピトゥカもカシマスタジアムでデビューした。

上写真=カシマスタジアムでのデビューを果たしたディエゴ・ピトゥカ(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月5日JリーグYBCルヴァンカップ第5節(@カシマ/観衆8,343人)
鹿島 1-1 福岡
得点:(鹿)白崎凌兵
   (福)ジョン・マリ

サポーターへの感謝。「彼らに恩返しできれば」

 ブラジルからやってきた司令塔が、本拠地のカシマスタジアムに降り立った。ここまでアウェーゲーム2試合で途中出場していたが、初めて深紅のユニフォームを身にまとい、ピッチ上でキックオフの笛を聞いた。

「3カ月間、愛しているサッカーができなかったので、それができて非常にうれしく思います。90分間近く出場できたということは、大きな収穫です」

 89分に舩橋佑と交代するまで(公式記録の交代時間は90分)、ディエゴ・ピトゥカはホームのサポーターの前で自身のプレーを披露した。永木亮太とボランチのコンビを組み、その左足で前後左右にボールを散らし、攻撃のリズムをつくった。前方にスペースが生まれれば、すかさずそこに走り込む。得点は奪えなかったものの、前後半に1本ずつシュートも放ち、ゴールへの意欲を示した。

「自分が良い状態でないことは分かっています。けれど、それなりのプレーはできたと思います。今日はチーム全体で非常に良いプレーをしました。試合に出られたことはうれしいけれど、一日でも早く状態を上げて、100パーセントになるように努力していきたいです」

 ピトゥカ本人が「まだ50パーセントか、60パーセントしかない」というように、状態は決して万全ではない。長く実戦から遠ざかっていたため、今はコンディションを徐々に上げている最中だ。それでも、内なる闘志は燃えたぎる。

「アントラーズのことをいろいろ調べて、非常に熱狂的なサポーターがいることも分かっています。彼らは、契約が決まるといろいろとメッセージを送ってくれました。非常に温かい言葉を多くいただいたので、本当に感謝しています。僕はアントラーズでタイトルを取るために来ました。タイトル数を増やしてみんなを喜ばせることが自分の目標なので、しっかりと彼らに恩返しできればと思っています」

「21」の記された背中にサポーターの思いも宿し、サッカー王国からやってきたレフティーは栄光に向かって突き進む。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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