上写真=横浜F・マリノス戦へ向けてトレーニングする長谷川健太監督(写真提供◎FC東京)
キーマンは旗振り役の永井謙佑
「激しい試合にはなると思います」
横浜FM戦を前にした長谷川監督の見立てである。これまで両チームの通算成績は20勝10分け20敗。勝敗は五分だ。ただし、長谷川監督がFC東京の監督に就任した2018以降の6試合の戦績は、4勝2敗と勝ち越している(横浜FMのポステコグルー監督も18年から指揮)。18年は2勝、19年は1勝1敗、そして昨季も1勝1敗。引き分けはなく、全ての試合で勝負がついた。しかも、大量得点で決着するケースが多い。
・2018年、ホームの17節は5-2。アウェーの31節は1-0。
・2019年、ホームの17節は4-2。アウェーの34節は0-3。
・2020年、アウェーの4節は3-1。ホームの28節は0-4。
18年のアウェーゲームを除けば、いずれかが複数得点を記録しているのだ。指揮官が今回の対戦について「激しい」展開を予想するのも当然だろう。
「マリノスもそういうチームなので、自然とそんな展開になると思います。マリノスのことはリスペクトしながらも、われわれの良さも出さなければ、戦いにならないと思います。斬るか斬られるかという試合の中で、どちらがピンチを防いでチャンスを決められるかという展開になると思っています」
チームは現在リーグ戦で3連敗中と振るわない。調子がなかなか上がらない中で、FC東京の本分であるアグレッシブさが求められる横浜FM戦に臨み、しっかり勝利をつかんで浮上のきっかけにしたいところだ。
「アグレッシブな試合は当然、うちも望んでいるところ。ただ、ここ最近は失点があまりも多い。先制点を取られることも多いので、締めるところはしっかり締めたい」
今回の一戦のキーマンを問われると、指揮官は復調してきた永井謙佑の名前を挙げた。守備のスイッチを入れ、攻撃に転じた際にはファストブレイクの担い手となるFWについて「うちの旗振り役」と説明。良い守備から素早い攻撃につなげ、横浜FMを守備網を切り裂く展開に持って行けるかどうか。
「マリノスは最後までアグレッシブなチームなので、(構えると)気持ちで押されてしまう。展開によっては打ち合うこともやむなしということで戦っていきたい」
「意地と意地がぶつかり合って引き分けでいいという試合にはならないと思います」
連敗ストップへ。注目のゲームは本日14時、味の素スタジアムでキックオフとなる。