上写真=4月22日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう土居聖真(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「チャレンジャーのつもりで向かっていく」
4月14日に相馬直樹監督体制へと変わり、攻守がかみ合い始めている。17日のJ1リーグ第10節徳島戦はセットプレーの1点を守り抜いて接戦を物にし、20日のルヴァンカップ第3節札幌戦は若手選手の活躍もあり3-0と快勝を収めた。「公式戦はここ2試合とも無失点。(相手に)先にチャンスを作られているけれど、みんながあきらめずに体を投げ出したりして、失点していない。そこは大きく変わったところだと思います」と、土居聖真はチームの復調ぶりについて話す。
リーグ戦では開幕から失点が止まらなかった。「今までも(体を張った守備を)していなかったわけではないけれど」と土居は前置きしつつ、「相馬監督も練習からすごく強調していること。徳島戦も札幌戦も先にビッグチャンスを作られたけれど、先制点を取って、(失点)ゼロで抑えることは相馬監督の思い描いていること」と、指揮官の狙い通りの試合運びができていることを実感する。
その中で、24日には5位の神戸との一戦を迎える。土居は「今シーズン、スタートからすごく調子いい」と好調な相手を警戒し、「上位にいるチームなので、僕らはチャレンジャーのつもりで、試合に向かっていく」と意気込む。「徳島戦もそうでしたが、自分たちよりも順位が上のチームと戦う状況が続いている」(土居)。現在12位の鹿島が巻き返すには、ひたすらに上位の相手を倒していかなければならない。
「(残り試合は)まだ30試合近くありますけれど、先を見るより一つずつ、次の試合を見ながら。一つひとつの試合が重要になってくるので、また神戸戦に向けて、(チームで)一つにならなければいけません」
状態を上げてきた鹿島が、順位を浮上させていくためにまずは目の前の勝利を目指し、反撃を開始する。