4月20日、JリーグYBCルヴァンカップはグループステージ第3節が開催され、北海道コンサドーレ札幌は鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。前半から失点を重ね、敵地で0-3の敗北を喫した。この日、特別指定の立正大・田中宏武がデビューを果たした。

上写真=札幌の左サイドで先発出場した特別指定の田中宏武(写真◎J.LEAGUE)

■2021年4月20日JリーグYBCルヴァンカップ第3節(@カシマ/観衆4,477人)
鹿島 3-0 札幌
得点:(鹿)松村優太、荒木遼太郎、白崎凌兵

「感謝の気持ちを持ちながら」

 2022シーズンからの加入が内定しているドリブラーが、早くも札幌のユニフォームに袖を通し、ピッチに立った。4月15日に特別指定に認定された立正大在学中の田中宏武は、30番を背負って左サイドに入り、持ち味のスピードとドリブルを披露した。

「昨年のこの時期からは想像もできないような舞台に立たせてもらっています。今回、このコンサドーレに帯同するために送り出してくれた大学もそうですし、いろいろな人への感謝の気持ちを持ちながらプレーをしました」

 自身初となるプロの舞台。大学サッカーでは屈指のタレントも、「普段やっている試合の強度とはまったく違うステージ。視野も狭くなってしまったし、バタバタするシーンも目立ってしまった」と、デビュー戦では課題が残った。それでも、最大の見せ場は30分に訪れる。一度は相手にボールを奪われたものの、すぐさまスライディングタックルで取り返して小野伸二に預け、青木亮太の決定機につなげた。

「ビビらないで、とにかく目の前の人と勝負することを出していこうと思っていました。ミスは目立ってしまったんですけれど、メンタルの部分では逃げずにやれたのでよかったです」

 田中宏武は2点ビハインドのハーフタイムに金子拓郎と交代。デビュー戦は前半のみの出場となったが、45分間で課題と収穫を手にし、これからのさらなる成長を目指す。

「周りを使うところと自分で行くところの判断力をもっと磨いていかなければいけないと感じました。次の試合では改善したいです。今日の結果を受けて、次は絶対に勝たないといけないので、そこにどれだけ貢献できるかということを意識しながらやっていきたいです」

 21歳の大学生の新たな挑戦は、まだ始まったばかりだ。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


This article is a sponsored article by
''.