ヴィッセル神戸のブラジル人FWリンコンがチーム合流した20日、オンラインで取材に応じた。三浦淳寛監督も短い時間ながらも「ポテンシャルの高さを感じた」と話す二十歳の俊英。期待のアタッカーは「早く試合に出てゴールで貢献したい」と意気込みを口にした。

上写真=20日にチームに合流し、初練習に臨んだリンコン(写真/(C)VISSEL KOBE)

体が強いし、一歩が出る(三浦監督)

ついにリンコンがチームに合流した。名門フラメンゴから加入した二十歳のFWだ。初日の練習を終え、「とても充実した1日になりました。やっとグラウンドでみんなと練習できて、とても気持ちがよかった。早く試合に出て、チームに貢献して、サポーターの皆さんの前にでプレーしたいと思っています」と話した。

 16歳にしてフラメンゴでデビューを飾り、U-17、U-20ブラジル代表でもプレー。王国屈指の才能として早くから注目を集めていた。その片鱗は初日の練習でも垣間見えたようだ。三浦監督は能力の高さを感じたと言った。

「まず体が強い。一歩が出る。ここで『その一歩が出るか』と。今日少しミニゲームをやったんですが、短い時間の中でも、しっかりと3点か4点くらいゴールを決めていました。決め切るというところに関しては、独特なものを持っている」

 指揮官も大きな期待を寄せる。

「自分は止まってボールを待つタイプではないので、動きながらゲームを作り、チャンスやゴールに絡みたい。ポジションは基本、前ならどこでも。1トップでもシャドーでもできると思っています」

 神戸の映像を見て、イメージを膨らませてきた。日本の切り替えの早いサッカーについても「判断の早さが要求される」とインプット済み。来日できない時間も練習メニューもしっかりこなし、「隔離期間中の環境も厳しかったですが、自分のやれることはしっかりやれたと思います。自分はコンディション的にもフィジカル的にもチームの助けになれるという自信を持って今、合流しています。決めるのは監督ですが、チャンスをもらえればいつでも行けると思っていますし、早くデビューしたい」と意気込む。

 今季の目標については、「常に全力でプレーをして、ヴィッセル神戸のためになりたい。その中でゴールを取ってチームを助けることができれば。あとはチームの目標であるACL。そこに出場したいと思っています」とコメント。自身のゴールで、チームが掲げる目標を達成したいと語った。

リンコン(LINCOLN)
■本名:Lincoln Correa dos Santos
■生年月日:2000年12月16日(20歳)
■身長/体重:180cm/79kg
■ポジション:FW
■背番号:29
■出身地:ブラジル
■チーム歴:CRフラメンゴ(ブラジル)
■出場歴:ブラジレイロ・セリエA:37試合出場、4得点
     コパ・リベルタドーレス:8試合出場、2得点
     クラブワールドカップ:1試合出場、0得点
■獲得タイトル:ブラジレイロ・セリエA(2019)
        コパ・リベルタドーレス(2019)
        スーペルコパ・ド・ブラジル(2020)
        レコパ・スダメリカーナ(2020)


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