FC東京の新戦力、ブラジル人DFブルーノ・ウヴィニがJリーグ管理下の隔離期間を終えて、16日にチームに合流した。18日にはオンラインで取材に応じ、改めて日本行きを決めた理由やFC東京の印象について語った。

上写真=16日にチームに合流したブルーノ・ウヴィニ(写真提供◎FC東京)

「日本行きに迷いはなかった」

「日本には以前にも2回ほど来たことがあって、カップ戦を戦ったことがあります。そのときに日本は素晴らしい国だという印象を持ち、いつかプレーしたいと思っていました。周囲の人にもそういう話をしていましたが、やっと思いが叶いました。今回、オファーが届いたときには迷いはなかったです」

 Jリーグ監理下の隔離期間を終えて、ついにブルーノ・ウヴィニがチームに合流した。ブラジル代表経験を持つCBだ。ブラジルの名門サンパウロをはじめ、イングランドのトットナム、イタリアのナポリ、シエナなどに所属した経験を持つ。オランダのトゥエンテ時代にはチームの中心として活躍。その後、中東の強豪チームを渡り歩き、今回、FC東京に加わった。

 ブラジル代表としてのキャリアも持つ。2011年のUー20ワールドカップにキャプテンとして出場して優勝。翌2012年にはA代表デビューを果たし、同年のロンドン五輪では川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンとともに銀メダルを獲得した実力者。

「私のプレーの特徴は皆さんに実際に見て判断してもらえればと思いますが、ディフェンダーなので、点を取られないために力を尽くします。ディフェンス力はあると自分では思っているので、ゴールを決められないプレーが、特徴ですね」

 自身の長所を問われ、きっぱりと答えた。昨年秋以来、公式戦でプレーしておらず、試合勘は心配されるものの、隔離期間もFC東京のフィジカルコーチのメニューをこなし、コンディション自体はいいという。「長い間、試合をしていないのは選手にとって良いことではありませんが、これまでどのチームでも先発で出ていましたし、このチームでも貢献したいと思っています。気持ち的には次の試合から出たいくらい」と意気込む。

 チームに合流したのは16日。3日間過ごしてみてのチームの印象は「非常にファミリー感を感じます。ブラジル人もいますし、日本の選手たちもみんなが色んなことを教えてくれます。家族の一員になったと感じています」と、スムーズに受け入れてくれたチームメイトに感謝した。

 ポテンシャルの高さに疑いの余地はない。あえて不安要素を挙げれば、日本のサッカーへの順応とFC東京のスタイルへの適応にどれぐらい時間を必要とするかだろう。「1日でも早くプレーしたい」と本人はどん欲にFC東京スタイルを吸収するつもりでいる。

 このところ失点が多いチームの守備を改善する存在となれるかどうか。ブルーノ・ウヴィニのJデビューが、チームの守備引き締めの大きな一手となるかもしれないーー。

ブルーノ・ウヴィニ(Bruno Uvini)
■本名:Bruno Uvini Bortolanca
■ポジション:DF
■背番号:5
■生年月日:1991年6月3日
■出身:ブラジル
■身長/体重:186cm/84kg
■経歴:サンパウロFC(2010ー12)→トットナムホットスパー(イングランド/2012)→SSCナポリ(イタリア/2012)→シエナ(イタリア/2013)→サントスFC(ブラジル/2014)→FCトゥウェンテ(オランダ/2015-16)→アル・ナスル(サウジアラビア/2016-19)→アル・ワクラSC(カタール/2019-20)→アル・イテハド(サウジアラビア/2020)


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