4月15日、鹿島アントラーズの犬飼智也が練習後のオンライン取材に応じた。前日にザーゴ前監督の解任が発表され、チームは新たに相馬直樹監督の下で再出発を図る。ここまでの成績が振るわず責任を感じる犬飼は、次節の徳島ヴォルティス戦で勝利だけを求める。

上写真=4月15日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう犬飼智也(写真◎KASHIMA ANTLERS)

ザーゴ前監督に感謝。「学んだことは、ずっと大事にしていきたい」

 無念さと、新たな決意と、そんな思いが入り混じっていただろうか。ザーゴ前監督の解任と、相馬直樹新監督の就任がクラブから発表されてから1日が経ち、練習後のオンライン会見に臨んだ犬飼智也は、複雑な表情を浮かべていたようにも見えた。

「まずは、本当に申し訳なく思いました。結局は選手たちが結果を出せていないから、その責任をとって(ザーゴ)監督が辞めたという形になったと思います。今いる人たちは責任を感じなければいけません」

 犬飼はそのように、ザーゴ前監督の解任について、思いを語った。「プレーの幅を広げてもらったし、センターバックとしての話もたくさんした。学んだことを生かして、成長を見せることが恩返しになる。学んだことは自分のサッカー人生において、ずっと大事にしていきたい」と、現役時代は犬飼と同じくセンターバックとして活躍した恩師への言葉を紡ぐが、憂う間もなく2日後には次節徳島戦が迫っている。気持ちを切り替え、新たな戦いへと進んでいかなければならない。

「監督が代わって一発目のゲームというのはすごく大事になる。とにかく結果を出すことが、徳島戦では大事です。(相馬監督からは)方向性だったりを話してもらいました。あとはそれをピッチでやっていくことだと思います」

 相馬監督の下で今季のリーグ戦3勝目をつかむため、徳島戦は必勝態勢で臨む。前節まで8試合を戦い、2勝2分け4敗で15位に低迷するが、「ここまでの結果はもう終わってしまったこと。今から勝つために、みんながやれることをやるだけだと思う。チームが勝つために、自分もやれることを出し切る」と前を向く。

 クラブとしても、犬飼個人としても、タイトルを渇望するシーズン。ザーゴ前監督とともに歓喜を味わうことは叶わなかったものの、戦いが終わったわけではない。背番号39と深紅の戦士たちは、さまざまな思いを胸に抱きながら、ここからはい上がっていく。


This article is a sponsored article by
''.