セレッソ大阪FW加藤陸次樹が、2試合連続ゴールと勝利への貢献を誓った。前節は一時逆転となる今季2得点目を決めたが、その後に追い付かれて引き分け。2試合勝利なしのチームを、上昇気流に乗せるべく燃えている。

上写真=3試合ぶりの勝利に向けて4月13日の練習を消化した加藤(写真◎CEREZO OSAKA)

「前線で基点になれれば」

 C大阪はトップチームの選手と関係者が新型コロナウイルスで陽性と診断されたことを受けて、レヴィー・クルピ監督が明治安田生命J1リーグの直近2試合でベンチ入りせず、小菊昭雄コーチが代行で指揮を執った。だが4月6日の第6節は横浜F・マリノスに0-1で敗れ、10日の第7節はアビスパ福岡と2-2で引き分け、2試合未勝利となっている。

 クルピ監督は13日の練習からチームに合流し、14日に前倒しで開催される第18節、徳島ヴォルティス戦から指揮を執る。練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた加藤は「監督が戻ってきて、セレッソらしい雰囲気になったと思う」とチームの様子を明かした。

 福岡戦は14分に相手に退場者が出て数的優位となったものの、67分に先制される苦しい展開。69分に追い付いた後の76分、加藤がDF丸橋祐介の左からのセンタリングに合わせてニアサイドに飛び込み、右足で合わせて逆転したが、88分に追い付かれて勝ち点1にとどまった。

 プロ1年目の昨季、ツエーゲン金沢で活躍してJ1にステップアップし、加入後2得点目となったが、勝利には結びつかなかった。加藤は徳島戦に向けて「ここ2試合、勝利がないので、とにかくチーム一丸となって勝利をつかみにいく。自分の得点で勝利に貢献できたら」と語り、「得点がすべて、あとは勝利。それだけです」と言葉に力を込めた。

 前節までの出場9試合はすべて途中出場。プレーする上では前線で基点になることに加え、「途中から出ているので、この前の試合なら、ニアに入って先に触るという意識。前半を見ながら、自分がやるべきことを考えて(試合に)入る」ことを意識しているという。ニアサイドに鋭く飛び込んで決めた前節の得点は、まさに狙いを体現したものだったが、それがチームの勝利につながれば、より価値は大きくなる。

 昨季J2で対戦した徳島を「ポゼッションしてくるチーム」と評し、「サイドが高い位置を取ってくるので、ボールを奪った後にそこを狙って、前線で基点になれれば」と攻略のイメージを描く。ホームでの2試合連続ゴール、その先の3試合ぶりの勝利へ、決意を新たにしていた。


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